■万年筆を買うに至った経緯はこちらで⇒カートリッジ式万年筆の使い始め
私が使っている万年筆はPLATINUM(プラチナ万年筆) PROCYON LUSTER(プロシオン ラスター)というシリーズです。
公式サイトを見てみると、プラチナ万年筆のお手入れ指南には月に一度は万年筆のお手入れをしましょう、とあるのですが、インクがまだあるのに洗ったらもう使えなくなってしまうということだし、そんなの勿体ないから無理…という勿体ない精神旺盛の私は見なかったふりをして使い続けておりました。
が、使用開始から7か月目にしてついにインク切れに!
ということでようやく初めてのカートリッジ交換&万年筆のお手入れをやってみます!
カートリッジ式万年筆の洗浄方法
万年筆を購入したときに貰った説明書によると、カートリッジ式万年筆の場合の手入れはペン先を水に浸けてインクを落として水分を拭き取って完了とのこと。

すごく簡単!?
では早速ペン先からカートリッジを外しまして、適当な大きさの容器に水を入れましたらそこにペン先を投下!

ペン先を寝かせて置けるほどの幅がなく、ペン先を下にするのは先端に衝撃があったら嫌だなぁと思って絵とは逆さに入れてみたのですが・・・インクの流れ出る様が綺麗~*⋆
で、10分もするとこんな状態に。

底にインクが溜まっている…説明書によれば一晩置くってことなんだけどこの状態で放置‥?合ってるのか??しかも一晩も浸す必要あるのか???
という疑問が生じたのでちょっとあちこち調べてみたら、水に浸す前にペン先を流水で洗ってから浸しているものを発見しました。
なるほど?!
ということで容器からペン先を取り出しまして流水にペン先を当てて見ましたらば、まだまだ流れ出てくるインク!
文字がカサカサになってたのに実質まだこんなにインクが中にあったのか~とちょっと不思議な気持ちに。
10秒くらい流水に当てていたら水がきれいになった感じに見えたので、再び水に浸してみることにします。

インクを出すにはやっぱりペン先を下に向けた方が合理的なのかな?と思い今度は絵の通りにペン先を下にしてみました。まだインクがほんのり出てくる…万年筆のインクって見えないところにたくさん溜まってるんですね~
説明書だと一晩置くということでしたがあちこちサイトを見てみてたら、汚れが少ない場合は浸け置き時間は2~3時間でOKという記述もありました。
汚れの多少の判断はわからないのですが、初めて使い始めた万年筆だし汚れは少ない方なのでは?という楽観的判断により一晩ではなく数時間方式を採ることに。(単に堪え性が無いだけ^^;)
さて、3時間が経過しました!

再度流水に当ててみて、水を入れ替えて容器に入れてみたのですが、もう大丈夫かな?
と判断しまして、そうしたら乾いた布で拭き取り半日ほど放置し乾かします。

中まで乾かし切らず外側の水滴を拭いたらすぐにインクを装着している記述も見かけました。
なにやらインクが残っているのに新しいインクを付けてしまうとインク同士の化学変化でインクが沈殿したり結晶化して万年筆が詰まってしまったりと不具合が起こる場合があるようです。なのでインクを交換する際は一度きれいにインクを抜いてから新しく使い始めましょうということなのですね。
ただ、今はインクではなく水の有無の如何。多少の水ならインクが薄まる程度でさほど問題がないのかな?と予想します。というのも、万年筆を買いに行った時の試し書きの際にもペン先に水滴がついていたので水分は割と安全なのかなと判断する理由です。専門店でもそうなら大丈夫だろうと‥
でもまぁ今回は緊急でもないのですぐにインクを装着せずに数時間置いておくことにしました。(さっきまでは散々辛抱無しだったくせに)
万年筆を買った伊東屋の店員さんには半日置くと言われたのですが、今日は空気が乾燥してる日だし結構早めに乾くのでは?と勝手に判断しその半分の6時間に設定。
時間が経過したので、新しいインクを装着します!

やっと手持ちのこの年季入り黒インクを使う日が来ました‥!
20年以上越し…インクの持ちってすごいですね~!(どうでも良いこの経緯についてはこちらで)
新しい黒色のインクを装着してインクが出るまでくるくる~~

インク出てきた!
よって、カートリッジ取り換え完了です!
青色インクに見慣れてたからなんだか変な感じ> <
↓は青色インクの出始めの図。

青色の時は色が出てくるまでちょっと時間がかかったのですが黒色は案外すんなり出てきてくれました。インクの性質の違いでしょうかね?それとも単に青色の方は空気の量が多かったのかな?
因みに説明書には、インクが出にくい時はペン先に布を当てながら優しく振って遠心力でインクを出す方法も書かれていました。青色インクの時にやってみたらよかったかもしれない。笑

今回の黒インクは早く出てきてくれたし水と混ざって薄いという感じもしないので、乾燥時間半日も取ってないけどいい具合に中まで乾いてくれたのであろうとポジティブに捉えることにします◎
インクカートリッジ式万年筆の洗浄方法
というわけで、今回のあちこち脱線した経験を合理的にまとめますと
1、ペン先を外したら流水に数十秒ほど当ててインクを流す
2、ペン先を水に浸して3時間置く
3、乾いた布で水分を拭き取ったらそのまま5時間放置して乾かす
で、洗浄完了!
これが今回私がやった万年筆の洗浄方法です^^ほんとに簡単でした~!
説明書と頂いたアドバイス等を元に、きっとこうやるのがより丁寧でキレイになる洗浄方法なのだろう、と私が思うやり方は以下です。
1、ペン先を外したら流水に数十秒ほど当ててインクを流す
2、ペン先を水に浸して約8時間(一晩)置く
※3、途中で数回、ペン先を流水で洗い水を取り替えて浸け置くとよりキレイになりそう?!
4、乾いた布でペン先の周りの水分を拭き取ったらそのまま半日放置して乾かす
一晩、というように寝る前に浸け置いて朝起きて洗い流す場合は水の取り換えが出来ないですが、起きてる時間にやるのであれば途中で水で中のインクを出来るだけ動かした方がよりキレイになるのでは?と個人的に思います。なので自分だったらそうするかな~と◎
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今回はインクがなくなったので洗浄をしましたが、万年筆は長期間使わないときは洗浄して保管しておくのが良いとされています。長期間ってどれくらい?と疑問に思うと思いますが、万年筆を購入した伊東屋の店員さんによれば1週間以上使わない時とお答えいただきました。
万年筆は使わないとペン先に新しいインクが流れて行かないので、その結果少しずつインクが乾燥してしまい、最後は固まってインク詰まりを起こしてしまい書けなくなってしまいます。(経験済)
万年筆は自分にはちょっと合わないな‥とか新しいもっとお気に入りの万年筆を買ったからそっちを使う!など長期間使用しないなと思う時は洗浄をして。もしかしたら他の人の手に渡ったり、いつか気が向いて再び使い始める時が来るかもしれませんよね。
その時に支障なくすぐに使えるように。
かなり行き当たりばったりなやり方でしたが(^^;)洗浄の際の参考になりましたら嬉しいです♪
■万年筆初心者の私が万年筆を買う際に店員さんにした素人質問はこちらに!
>>はじめてのカートリッジ式万年筆、インクの取り付け方と取り扱い注意点
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