曲げわっぱのお弁当は、木の素材が良さである反面
正しいお手入れをしないと傷みを早めてしまうことになりかねません。
しかし気を付けていても食材のにおいやしみがついてしまうことも。
そんな時の対処法をご紹介します。
曲げわっぱの手入れ、においが気になる時は?
杉やヒノキはお風呂などでも使われているようにその香りの良さが特徴の一つでもありますよね。
香りのする素材で作られているということは食材にその香りが移っても問題ないということで、その香りを楽しむのもまた良さの一つでもある訳です。
しかし使い始めの頃は木の匂いが強く気になってしまってごはんが食べられない…と言う人もいます。
毎日熱いお湯で洗って使っていれば香りは数ヶ月で落ち着きますがそれまで我慢が出来そうにない、という場合、
70度位のお湯を入れて30分置く、これを再度繰り返してください。
またお茶っ葉には消臭効果があるのでお茶の出し殻と一緒に鍋で煮る方法もあります。ただしお茶なので多少は色がつきます。この方法は木の匂い消しだけでなくお弁当箱にごはんのにおいがついてしまった時にも使える方法です。
▼煮沸消毒にも使える丈夫なホーローのたらいはオシャレで何かと便利です◎
わっぱのしみ、色移りの対処法
とはいえ木は呼吸しますからにおいが染み込むのは仕方がないことです。
嫌だなと思うならにおいの強いものははじめから入れない工夫も必要ですね。
白木のわっぱ弁当は、素のままの木なので染みが出来ます。
全くしみが出来ない訳ではないことは予め理解しておきましょう。
それでも少しでも染みを防ぐ為には使用前に使用面を水で濡らし軽く拭きとってから使うと良いです。
汚れやにおいの浸透、ごはん等のこびり付きを防ぐ効果があります。
また油っぽいおかずは、出来るだけ油切りをしたりカップなどに入れるなど工夫をしましょう。
揚げ物などの油物ではない、普通のおかずなら、木の持つ油気でしみにはなりにくいです。
油分が染み込んでしまった場合は何度かお湯をかけて油分を浮かせることで染みを軽減させられます。
野菜やきのこ、果物等のアルカリ性のものを入れると灰色に変色することがあります。お弁当につめる時は葉物野菜を敷いたりして直接木に触れないように入れると良いです。
もしも色がついてしまって、気になる場合は、酢水に30分ほど浸けて軽くすすぐと化学反応により変色部分が元に戻ります。
普段から重曹を洗剤として使っている人もいると思いますが重曹もアルカリ性なので洗うと変色してしまいます。なので重曹ではなく粉クレンザーを使うのをおすすめします◎
使い込んでいく内に弁当箱自体が飴色に変化していくので染みは同化して気にならなくなる、なんてこともあります。
油しみなどで黒くなっていくのは材質上仕方のないことです。
使い込まれていて愛着が沸くもの、と捉えてみるのもアリですよ^^
わっぱに黒ずみが!これってカビ!?
本物の曲げわっぱなら、きちんとお手入れをしていれば木の抗菌作用でカビは生えないものです。
ですが杉のわっぱ弁当を使っていると、毎回きちんと洗って乾かしているのに黒ずみが出来ることがあります。
この黒ずみの原因は、杉が持つ鉄分のタンニンがごはんのデンプン質と合わさって生じるもので、カビではないので無害です。それもわっぱ弁当の味の1つであります。
でもなんとなく嫌だなと思う人もいますよね。
黒ずみを抑える方法は、使用後にごはんのデンプン質をクレンザーとたわしでしっかりと洗い落すことです。
また黒ずみを防ぐ為にも白木のお弁当箱を毎日使うことはおすすめしません。
洗った後、完全に乾燥させるには本来ならば丸1日以上置くことが理想なので1日置きかお弁当箱を2つ以上用意して交互に使うとしっかりと乾燥させることが出来黒ずみの防止になります。
一度発生した黒ずみを完全に消すことは困難ですが少しならサンドペーパーで削る方法があります。
ですがお弁当箱はそんなに木に厚みがないので削り過ぎると使えなくなってしまいますから削る場合は注意してください。
黒ずみがあまりにも気になるようなら漆を塗ってもらって新たな漆塗りのお弁当として使う方法もあります◎
商品の製造元に連絡をしてメンテナンスをしてもらいましょう。
決して安くはありませんが、愛着のあるお弁当箱を長く大切に使いたい場合は手入れをしながら使い込んでいくという楽しさもありですね。
曲げわっぱのお手入れ方法 まとめ
乾燥が不十分なまま保管してしまいカビてしまった場合、お酢を入れて煮沸させたりキッチンハイターを使う方法があります。
ですがニオイが染みてしまったり状態によってはカビを完全に除去し切れない場合もあります。
ニオイ染みには熱湯消毒を繰り返すことでニオイを軽減させられますが敏感な人だと気になってしまうこともあるでしょう。
そうなってしまったら、残念ですが処分してしまうか食べ物を入れる以外で使うことになります。
なるべく長くわっぱを楽しむ為にも木は生きているということ忘れず丁寧に扱ってあげましょう^^
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