梅雨時期に増える食中毒。
自宅での料理は勿論、お弁当となるともっと気を付けないと心配です。
今回は梅雨でも食中毒を予防出来るお弁当の作り方をご紹介します。
梅雨時期のお弁当の注意点
お弁当にどうおかずを詰めるか云々の前に、まずは基本的なことです。
キッチン、調理器具は清潔に保ちきちんと手を洗ってから調理をすること。
これは梅雨時期に限らず当たり前にいつもすべきことです。
「お弁当が傷む」というのは、雑菌の繁殖に原因があります。傷まないようにするには、いかに雑菌が繁殖しないように出来るか、ここがポイントになります。
じゃぁ雑菌が繁殖出来ないようそもそも菌を付けなければ良いんだ!と考えると思いますが、確かにその通りでまずは菌をつけないようにすること。これが大事です。
しかし雑菌を完全に防ぐことは非常に困難です。なぜなら雑菌と言うのはどこにでもいて常に空気中に漂っているからです。
なので実は人間は雑菌だらけだったりするのですが、とは言え出来るならごはんは美味しく食べたいですよね。
ですので、極力雑菌をつけないようにすること、そしていかに雑菌の繁殖を抑えるか、これが重要になってきます。
雑菌をつけない為にはアルコールが効果的です。
飲食店では必ず包丁やまな板等にアルコールスプレーをしています。
それに加えて定期的に熱湯消毒したりして日頃から殺菌することを心がけましょう。
お弁当箱もしっかりと汚れを落として、特に角は汚れが残りやすいので確認しながら、フタにパッキンが付いていればそこもきちんと洗います。
そして完全に乾かしてから使いましょう。水滴が残ったままごはんを詰めるのは雑菌にエサを与えているのと同じです。
お弁当箱そのものが清潔でなければいくらその後のことを気を付けても効果は半減です。
お弁当箱そのものを綺麗に保つこと、そして食材に菌をつけさせない為にキッチンや調理器具を清潔にしておくこと、まずはここを気を付けましょう◎
▼煮沸消毒にも使える丈夫でオシャレなホーローのたらいです◎
梅雨のお弁当、傷みにくいおかずを作ろう
梅雨や夏場は冬に比べて食材の傷みも早くなります。
ですので使用する食材は出来るだけ新鮮なものを使いましょう。
調理の際の注意点は、食材にしっかりと火を通すこと。焼き物や炒め物、から揚げなどですね。
生野菜のサラダや果物はあまり好ましくないです。塩や酢の殺菌効果を上手に使って、例えばキュウリは生のままではなく浅漬けにしたりピクルスや酢の物にしたりと色々工夫が出来ますね。
意外かもしれませんがマヨネーズは危険です。マヨネーズを使ったもの、ポテトサラダなんかも控えた方が良いです。
ちくわやかまぼこなどの練り物も生、生焼けで入れて油断しがちな食材です。豆腐を使った白和えも食中毒率が高いので注意してください。
また水分の多いおかずは避けるか、詰める時は水気をしっかり切ってから入れます。
水滴は菌を増殖させ食材の傷みを早めるので元になるものは出来る限りなくすよう
調理方法も工夫しましょう。
そして調理を終えたらすぐに冷まします。
梅雨や夏場におかずをタッパーに移しての常温冷却は非常に危険です。いかに早く冷まして菌が増殖しやすい20~40度の温度帯を通過させるか、ここがポイントになります。
その際に便利なのは氷です!急冷には氷水が最適◎
冷蔵庫は意外と雑菌が多い場所なので、氷水を張ったバットの上にバットを乗せてそこに調理したものを薄く広げて早く冷ませるようにします。大きいボウルに氷水を作ってその中に調理した鍋ごと浸して冷ましてもOK。
バットとはこれ↓です。100均でも売ってます♪
わざわざ氷を使うのは勿体ない、タイミング悪く氷を切らしている!
そういう時にも安心便利なアイスノンを使うのもおすすめです。
↑こういうアイスノンの上にバットを置いてそこに調理したものを広げて冷まします。私はこの方法を採用しています^^
そして料理がしっかりと冷めたらお弁当に詰めます。
詰める時は必ず箸やトング等を使って、素手では触らないようにしましょう。
お弁当の基本は、しっかり冷ましてからフタをするです。水分が菌の繁殖の原因ですから、食材が熱いままフタをして蒸れてしまわないようにしっかり冷ましてからきちんとフタをして密閉させましょう。
この時に抗菌シートを入れるのも良いですね。100均でも売っていますので気軽に取り入れられて良いと思います。
梅雨のお弁当、おにぎりの注意点は?
主食のごはんですが、お弁当箱に詰める派ですか?それともおにぎり派でしょうか。
お弁当箱につめる人は前日のごはんを冷蔵庫に入れて置いたものだと翌日のお昼には硬くパサついて美味しくないので炊飯器のタイマーをセットしたりして朝炊いて詰める方法が多いのかなと思います。
ごはんに梅干を入れると食中毒防止になるとよく聞きますが梅干付近にしか抗菌効果はないですし梅干が苦手な人もいますよね。お酢も抗菌作用があるので酢飯が良いとも聞きますが普通のお酢には意外と殺菌力はありません。
梅干しやお酢など、無いよりはあった方が良いですが過信し過ぎないようにしましょう。
朝に時間の余裕があれば良いですが、ごはんは冷めるのに時間がかかりますよね。忙しい朝にごはんを充分冷ます時間がない…
実家で朝母親がお弁当に炊き立てのごはんを詰めてくれるたをギリギリまで蓋を開けて置いて冷ましてから持って行っていたのを今でも覚えています。
そんな場合はおにぎりがおすすめです。
あらかじめ多めにお米を炊いて、一つずつラップおにぎりを作って冷凍します。おにぎり型にこだわりがなければ四角にすると包みやすく保存もしやすいですね。
おにぎりは熱いうちに作ってすぐに冷凍するのがポイント◎
お米の旨みを損なわず美味しく食べられるようにするには出来るだけ炊いてすぐに冷凍するのがコツです。蒸気ごと冷凍して、温める時にラップの中で蒸されるようにしてしまうのです!(お米屋さんに教えてもらいました^^♩)
冷凍すればそのまま保冷剤の代わりにもなりますし食べる時にレンジで温めれば炊きたてに近い状態のごはんを食べられます。
また素手で握るよりもラップで握った方が菌の付着を減らすことが出来ます。手も汚れませんしね。
炊き込みご飯やチャーハンは白米に比べ傷みやすいので常温で詰めるのは避けた方が良いですが、冷凍だったら炊き込みご飯でも持って行けます。
おにぎりは海苔が巻いてないと!というこだわりがある人がいるかもしれませんが、実は海苔は食中毒に危険な食材です。
乾燥しているから問題ないように思いますが生の海苔を干しているだけなので特に加熱調理された訳ではないんですね。
どうしてもおにぎりに海苔を巻きたいのであれば既に巻いた状態で持って行くのではなく別々に持って行って食べる時に巻きましょう。
▼おにぎり用海苔フィルムが便利です◎
お弁当には保冷剤を付けよう
お弁当箱には色々なものがあって、外気温や湿度の影響を受けにくい保冷保温機能を備えた機能的な魔法瓶のお弁当箱もあればフタに保冷剤がセット出来るものもあったり、勿論そういう機能のないシンプルなプラスチックのお弁当箱や人によってはタッパーをお弁当にしている人もいます。
▼蓋の内部が保冷剤になっていて一体化しているお弁当箱です◎
保冷保温出来るものには不要ですが、そうでないお弁当箱には保冷剤が効果的です。
温度差が激しいと傷みの原因になるので保冷剤を使ってそういう環境にしない工夫をしましょう。
ケーキなんかを買うと付けて貰えるあの小さい保冷剤は捨てずにいくつか取っておくと何かと便利です。指をちょっと火傷してしまった時とかも冷やすのに使えますよ^^
冷気は下に流れるので保冷材はお弁当箱の下に敷くのではなくお弁当箱の蓋の上に乗せた方が効果的です。1つと言わず2つ3つと使って冷気を満遍なく行き渡らせてもGOOD!
▼ベルトが付いていて便利で可愛い保冷材もあります◎
保冷剤があるのとないのとでは傷む速さが随分と違うので梅雨時や夏場は積極的に使いたいアイテムです。あわせて保冷バッグも使うと尚良いですね◎
もし職場に冷蔵庫があるならぜひ使わせてもらいましょう!
また麦茶などをペットボトルに入れて凍らせるのも一石二鳥な良い方法ですね。大きな即席保冷剤の完成です。
ただしペットボトルを凍らせる時は買ってきたものをそのまま凍らせると膨張して破裂する恐れがあります。なのであらかじめ少し減らしてから凍らせるようにしましょう。
おかずを冷凍しておいて食べる頃には自然解凍されてそのまま食べられてOK☆という意見を見かけますが、あれは危険な食べ方です。
自然解凍用で販売されている冷凍食品ならしっかりとした衛生管理のもと殺菌された状態で作られたおかずなので問題はないでしょうが、自分で調理したおかずの滅菌レベルは果たしてどれ程だと思いますか?どう考えても安全の保障はできませんよね。
今まではその方法で問題が起こっていなかったかもしれませんが、明日は何が起こるかはわからないので出来れば手作りおかずの自然解凍お弁当はやめることをおすすめします。
[quads id=1]ごはんをお弁当に詰める時間は?前日の夜はダメ?
毎朝ちゃんと調理するのが一番美味しいお弁当の状態なのかもしれませんが、でも朝が弱かったり寝坊が心配だったりして前日の夜に作ってしまう人も多いはずです。ちなみに私はギリギリまで寝ていたいタイプなのでお弁当は前日に作っておく派です。
でも一晩経ったお弁当は安全性に問題はないのか、気になりますよね。
・食材に充分火を通す
・しっかりと冷まして水気を避ける
・保冷して保存する
ここをきちんと抑えていればたとえ前日の夜にお弁当を詰めたとしても翌日のお昼に美味しく食べられます。これでお腹を壊したこともないです◎
食べる時にレンジで温められると加熱が出来て良いのですが、レンジがなくてもポイントを抑えて作ればきちんと食べられますよ^^
梅雨時期のお弁当作りで気をつけることは? まとめ
色々と気をつけるポイントはありますが、基本を守ればそんなに神経質にならなくても大丈夫です。
もうとにかく食材にはちゃんと火を通すこと。そしてしっかり冷ますこと。
安全でおいしいお弁当ライフを楽しみましょう♪
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