自家製の糠漬けを始めたいけれど、「どんな容器を選べばいいの?」と迷っていませんか?
糠床・糠漬けに適した容器の選び方と、おすすめの人気商品をわかりやすくご紹介します。
失敗しにくいポイントや、実際に使ってみて良かったアイテムもまとめました♪
糠床の容器選びで大切なポイント
糠床の容器を選ぶときには主に以下のポイントをチェックしましょう!
- 密閉性:ぬか床は発酵食品なので密閉できる容器が衛生的で安心です。
- サイズ:家族の人数や漬ける野菜の量に合わせて選びましょう。はじめての糠漬け作りなら1〜2kg用が扱いやすいです◎
- お手入れのしやすさ:洗いやすい形状かどうかも重要なポイント!
- 素材:プラスチック、ホーロー、陶器などそれぞれ良し悪しがあるので自分に合うのはどれかチェック。
作りたい分量によって容器の大きさは、 1人暮らしなら1〜2L、家族なら3〜5Lが目安です。
では素材ごとに詳しくみていきましょう♪
プラスチック
- メリット:軽くて扱いやすい。価格も手頃。
- デメリット:長期間使うとにおい移りや色移りが気になる場合も。
一番手軽なのはプラスチックのタッパーです。タッパーの糠漬けセットも売っています。
▼こちらはタッパー容器と米ぬか、塩などがセットになっていてすぐに始められる便利なアイテム!
サイズも色々あり軽くて便利なプラスチック容器ですが、しかしあまり安いものだと耐久性が弱いので劣化が早いです。商品の性能をよく確認して漬物にも使えるしっかりしたものを選びましょう。
また、プラスチックは長期間使うとにおい移りや色移りがおこることもあります。専用で使うならそこまで気にする必要もないと思いますが、気になる人はプラスチック容器以外のものを使う方が良いですね^^
そして、そんな人にはホーローがおすすめです!
琺瑯(ホーロー)
- メリット:におい移りが少なく、衛生的。見た目もおしゃれ。
- デメリット:重い・落とすと割れることがある。
琺瑯は表面にガラスがコーティングされているものなので環境ホルモンの心配がなく安全に食品を保存できます。またガラスなのでニオイが付きにくいのも良い点です。見た目もオシャレですよね^^
▼こちらは琺瑯で有名な野田琺瑯の、糠漬け専用の琺瑯容器、その名も「ぬか漬け美人」!
「ぬか漬け美人」には専用の水取器が付いているので、毎日ぬか床をかき混ぜなくても水が溜まらず手間を省ける優れものです。毎日ぬか床をかき混ぜてケアするのが難しいなと感じている人でもこれなら糠漬け作りを始めやすいですね♪
琺瑯はガラスコーティングがされていますが、素材は金属です。金属は錆びます。つなぎ目のあるタイプの琺瑯だったらつなぎ目の部分から錆びてきてしまうので、つなぎ目のないタイプのものを選びましょう。またガラスコーティングに傷を付けてしまうとそこからも錆びてきてしまうので傷が付かないよう注意も必要です。
また素材が金属とガラスなのでプラスチックに比べて重さがあります。そして落とすとガラスが割れることもあるので、プラスチック容器よりは丁寧な取り扱いが必要になります。
とはいえ小さいサイズのものもたくさん売っているので、少量だけ漬けたい人や冷蔵庫で保管したい人には幅を取らないサイズも選べて便利です。漬けたいものがしっかり漬かる深さ、大きさがあれば問題ありません。
陶器・甕(かめ)
- メリット:保温性が高く発酵が安定しやすい。
- デメリット:重くて割れやすい。価格がやや高め。
梅干しのように陶器のかめで糠漬けを作っている人もいます。陶器は土で出来ていて呼吸をするので湿度や気温の調整がしやすく外気温に影響されにくいです。
▼昔ながらの茶色いかめも良いですが今はこんなスタイリッシュでおしゃれなものもあります!
しかしかめのフタには密封性がないですよね。密封性がないと虫の心配があります。
そんな時には山椒の実や青梅を入れると虫除けになります。また山椒などをいれると糠床の風味も良くなります。これらは入れたままで問題ありません。山椒や青梅などの時季が来たらぜひ加えて欲しい材料のひとつです。
またかめなどの陶器は重いです。ホーローは金属なので容器自体が割れてしまうことはそうそうないですが、陶器は落としてしまったら割れてしまう心配があります。大きいものを扱う場合はあまり移動させなくて済む環境、場所で作るのが安全です。
とはいえ、先↑で紹介したオシャレな陶器のような、冷蔵庫に入れやすい小さいものもたくさんあります。気温の高い日が続きやすい現在では冷蔵庫でぬか床を保存してぬか漬けを楽しむ人も多いです。
ご自宅の環境や作りたい量などに合わせて選ぶと良いですね◎
木樽
昔ながらの漬物屋さんや家庭で代々受け継がれてきた糠床は木の樽であることが多いです。昔はプラスチックや琺瑯よりも木の保存容器が身近でしたからね。

しかし木には自然の殺菌作用がありますから、雑菌対策には良いですが乳酸菌にとってはちょっと働きにくい環境になります。また木樽は大きいものが多いので冷蔵庫での保管には向きませんしある程度の保管場所が必要になります。
木は呼吸をしますし、かめなどの陶器は土で出来ているので細かな穴があり呼吸をしますから、微量ながらも酸素を取り込んでいます。
糠漬けの乳酸菌は酸素をあまり好みませんが、水分調節の点ではプラスチックやホーローよりもかめや木樽の方が優れているので糠床が安定しやすい場合も多いです。かめや木樽はタッパー等よりはサイズが大きいので、保管できる場所があるなら選んでも良いと思います。
また大きい分ぬかの量も多く菌も多いので、小さいものよりもより丹念に糠床をかき混ぜる必要があります。
昔と違ってひんやりとした土間のある台所が減っている現代では糠床を冷蔵庫で保存している人も多いです。でも実は、冷蔵庫の中は思っている以上に乾燥しています。葉物の野菜をそのまま入れたら1日も経てばしなしなに乾いてしまいますよね。
冷蔵庫で糠付けを作る場合はぬか床の乾燥を防ぐためにも密封性があるフタの容器を選んだ方が良いです。また糠漬けのニオイが部屋の中や冷蔵庫内に漏れにくくなるのもフタに密閉性がある容器です。
とはいえフタを開ければニオイは広がるわけですから、ニオイに関してはそこまで気にする必要はないと思います。ぬか漬けと作りたい!という時点でニオイ込みなところもありますしね^^
ただ、自分は好きだけど家族に糠漬けが苦手な人がいる…というような、においをできるだけ出したくないという場合ならタッパーや琺瑯などの密閉性のあるフタつきのものにした方が良いですね。
糠漬けに避けた方が良い容器は?
アルミなど金属の容器は糠漬けには向いていません。
時々アルミ鍋など金属の容器で漬けている人がいますが、金属は塩分と酸化により錆びます。錆びの入った糠漬けは身体に良くないですよね。
使っていない鍋があるから…と思っても金属鍋を糠漬けに使うのはやめましょう。
糠漬けに適した容器 まとめ
少量を漬けやすいのはタッパーや琺瑯です。冷蔵庫にも保管がしやすいです。
乳酸菌は酸素を好みません。酸素を通さない方が乳酸菌の働きが活発になるので、かめや木樽よりもプラスチックや琺瑯の方が漬かるのが早くなります。
容器それぞれに長短はありますが、基本的にはどんな容器で漬けられます。大事なのは漬ける食材が糠の中にしっかりと納まる大きさ、深さがあること。そして蓋はきっちり閉まった方が管理はしやすいです。
どれが一番!ということはなく、住環境やライフスタイルに合わせた容器にすると失敗が少なくなります。
そして基本的に糠漬けの容器は洗いません。カビなどで移し替えたりする時以外では、かき混ぜた時に容器の内側に付いた糠はきれいな布巾などで拭き取る程度で洗うことはしません。
長く使い続けることも考えて選ぶと良いですね♪
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