梅が店頭に並び始めたのを見て今年こそは自分で梅干しを作りたい!と思ったものの梅干しってなんだか面倒で手間がかかりそう…
そんなイメージがあって今一歩取り掛かれないでいるあなたに梅干しを作る時のポイントやコツなどをご紹介します。
今年こそは自家製梅干しを作って美味しく長く、梅を楽しみましょう♪
はじめての梅干し作りのコツ
「梅干し」は文字通り、梅を干して作るのが基本的なレシピです。
でも実は、干さなくても梅干しは作れてしまうんです!
これは正確には「梅漬け」と言って、地域によっては梅は干さなくて漬けて食べるものが主流なところもあります。
「梅干し」は実が柔らかく仕上がり、「梅漬け」は実が固めに仕上がる傾向があります。
小梅などを漬ける場合は梅漬けで固めに仕上げると食感も楽しめます。駄菓子なんかで馴染みのあるカリカリ梅のイメージですね^^
また梅干しは、1回ですべての梅を漬けてしまわないといけないということはありません。
梅を買ったは良いけど熟し方がバラバラでいつ漬けたら良いんだろう…なんて迷いは不要です。
追熟させて熟した梅から順に漬けていけば良いんです。
なので、例えば、休みの日に梅干し作りをしようと思っていたけど梅の状態がまばらで漬けられず。次の休みには熟しすぎてしまった…なんてことにもなりません。
漬けられる状態の梅から順次漬けて行けばOKです◎
梅の状態にもよりますが追熟は長くて2、3日で充分で、それ以上するとしわしわになってきてしまいます。なので2、3日かければ用意した梅をすべて漬け終えることが出来ると思います。
「梅干し」に仕上げるには三日三晩の土用干しの作業をして梅を干すのが一般的なので、ライフスタイルによってはそこがネックになって梅干し作りをためらってしまう人もいると思います。
忙しくて干していられそうにないのなら今回は梅漬けにしてみるとか赤紫蘇を使わない白梅干しからやってみようかな、とか、いくらか調整して作ることもできます。
レシピに捉われないで、まずは自分の取り組める範囲から梅仕事をはじめてみてはいかがでしょうか^^
梅干し作りに適した梅は?
市場に出回っている梅の中で、梅干しを手作りするのに適している梅は黄色くなって香りがあり、触って少し柔らかいくらい熟したものが最適です。
梅の半分くらいが赤っぽく熟した黄色いもので、桃のような甘い香りがするものが良いです。
熟した梅で作った梅干しは皮が柔らかく仕上がります。
青梅の場合は数日寝かせて熟すのを待ってから漬け込みましょう。
熟しすぎた梅を漬けると皮が破れる可能性がありますが、逆にそういうつぶれ梅として売られている梅干しもありますよね。好みもありますし、破れてしまったからもう梅干しができない!なんてことはないのでご安心下さい^^
注意したいのは、梅干しに使う梅のアク抜きは絶対にしないということです。
アク抜きをすると、色・味・歯ごたえが悪くなってしまいます。
また、塩は天然塩を使うのがおすすめです。
海水の成分に近いにがり等のミネラルが入った塩を使うと深い味わいが出ます。
でもだからと言って絶対に天然塩じゃないと!ということではないので、もちろんお手持ちの塩を使ってもOKです。
梅干しには白いものと赤いものがあって、赤い梅干しが一般的な梅干しのイメージだと思いますが、あの赤みは赤紫蘇を一緒に漬け込むことで出来る色です。
赤色の梅干しにしたい、紫蘇の風味も楽しみたいという人には赤シソを使った梅干し作りがおすすめです。赤紫蘇を使わなければ色素の薄い白梅干しが作れます。
使う紫蘇は、塩揉みして加工された手間いらずで便利な赤紫蘇も売っていますし、時間に余裕がある人はせっかくなので生の紫蘇を購入してすべて自家製の梅干し作りに挑戦してみるのも良いと思います♪
梅干しを漬ける道具に適しているのは?
昔ながらの梅干しと言うと、カメの中で漬かった梅干しの図を思い浮かべる人もいると思います。
こういう↓やつですね。
カメで長く漬けると良い点は、梅干しがまろやかに漬かることです。
他にも、はじめての梅干し作りなら中の様子がわかった方が何かと安心なので透明なビンの容器が使いやすくておすすめですし、漬物専用のプラスチックの漬物容器なら軽いので扱い勝手も良いです。
それに、専用の容器じゃなくてもダンボールにビニール袋を2重にして即席梅干しBOXにして漬けることもできますし、ジップロックなどの保存袋で漬ける方法もあります!
保存袋は手軽に買えて扱いやすいし、既に家にあるという人も多いと思います。わざわざ道具を買うのは…と思っているはじめてさんにもピッタリです。
この道具がないから梅干しは作れない…と思ってしまうと途端に億劫になってしまいがちですが、案外身の回りのものを使って梅干しって作れるんですね♪
それに万が一失敗してカビてしまったとしても、梅は捨ててしまうことにはなりますが容器は煮沸やアルコール消毒をすればまた何度でも使えるので、気負わずに梅干し作りに挑戦してもらえたらなと思います^^
梅干し作りのコツ、適した梅と容器は? まとめ
梅干しは古くからある保存食で、一度作ってしまえば長く持たせることができます。
梅干しを作るにはちょっと手間暇がかかりますが、でも手間をかけた分、美味しい梅干しを長く楽しむことが出来ます。
梅仕事は奥深く歴史がある食べ物なので、家庭や地域によってやり方に違いやコツがあることも多いです。
はじめから全部うまくいかなくても。何事も経験というやつですね^^
自分なりの好みの味や作り方を試しながら気長に。
丁度良い塩梅を見つけましょう♪
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