「梅干し」と言うと何色を思い浮かべますか?
鮮やかな赤色を想像して口の中が酸っぱくなっている><人も多いかと思われますが、実はただ梅を塩漬けしただけではあの赤色は出てこないんです!
梅干しの赤色は赤紫蘇の色!
完熟した梅はオレンジのようなピンクのような赤っぽい色になるのでもしかしたら梅干しの赤色は梅の実の色と思っている人も多いかもしれませんが、梅だけで漬けた梅干しは「白梅干し」と言って、色素の薄い白っぽい梅干しに仕上がります。
ではあの赤色は何か?と言うと「赤紫蘇」の赤色なんです。
梅干しを漬ける途中に赤紫蘇(赤シソ)を入れることであの鮮やかな赤色を出していたんですね~!
梅干しに赤紫蘇を入れる必要性は?
なるほど赤紫蘇を入れることで梅干しを赤くしているということはわかった。
でもそれじゃぁ、別に赤くしなくてもいいから紫蘇を使わない白梅干しを作ろう!と思う人もいると思います。
赤紫蘇は梅の実を赤く染めるだけの役割なのか?というと、勿論それだけではありません!
紫蘇は昔から薬効の高い植物として重宝されていて、強い防腐・殺菌効果があり梅干しと同じように健康・美容効果もあるとされています。紫蘇の色は見た目にも鮮やかで食材が美味しそうになる効果もあり、また爽やかな独特の香りを楽しむこともできます。
ということは、梅干しの梅だけではなく紫蘇も一緒に食べればそれだけ体にいい効果も得られるということです!なので紫蘇が嫌いじゃなければぜひ梅干しと一緒に紫蘇も漬け込んで食べることをおすすめします♪
余談ですが私は小さい頃から梅干しの赤紫蘇が好きで、梅干しは種があるけど赤紫蘇にはないから食べやすいというのもあり、梅干しより赤紫蘇を好んでごはんに乗せてよく一緒に食べていました。お弁当にも梅干しじゃなく赤紫蘇を入れてもらったりしていましたね~^^
使う紫蘇は青色ではなく赤色を。
梅干し作りで使う紫蘇は、青紫蘇ではなくて赤紫蘇です。
青紫蘇は刻んで薬味として使ったりするあの緑緑した紫蘇のことです。
「大葉」と呼ばれるものはこの青紫蘇のことです。つまり青紫蘇=大葉、ですね◎
そして赤紫蘇というのは葉っぱが赤紫色の紫蘇のことを言います。
赤紫蘇を使わないものは先述したように白梅干しと言って、色味の薄いシンプルな味の梅干しに仕上がります。
今まで梅干しの紫蘇は食べたことがなくて好きかわからないという場合は、全部を紫蘇漬けにしてしまわずに一部だけ、とか半量だけ、と試しに作ってみて好みを判断してみると良いと思います。そして次からは好きな方で梅干しを作ればOKです◎
もみ紫蘇の作り方と入れるタイミング
じゃぁその赤紫蘇は梅干し作りのどのタイミングで入れたら良いのか。
はじめから梅と一緒に塩で漬ければ一気に作業が出来ていいんじゃない?と思うかもしれませんが、はじめから紫蘇を入れてしまうと梅酢の出がよくなくなってしまいます。
紫蘇を入れる場合はまずは梅を塩で漬け込んで、梅酢が上がってきてから灰汁を抜いた赤紫蘇を漬け込みます。
梅がすっかり梅酢の液体の中に浸るくらいになったらそこに紫蘇を入れ一緒に漬け込む、これがポイントです。
また紫蘇は、そのまま漬け込んではいけません。
紫蘇のアクを抜く作業をして「もみ紫蘇」の状態にしてから漬け込みます。
もみ紫蘇の作り方のわかりやすい動画をお借りしてきました。↓↓
「梅干し (Step2 『赤しそ漬け』)作り方 – えりの食の世界 – eriFW.comOfficial Youtube Channel」
こちらのサイトでも詳しく説明されていますので参考にしてみてください。
▶もみ紫蘇の作り方
紫蘇の分量としては、最低でも塩漬けした梅の10%以上は用意しましょう。
多くても梅1kgに対し300gぐらいで充分です。紫蘇が多ければ多い方が梅の赤い色が濃く出ます。
紫蘇を入れてから漬け込む期間は、最低でも2週間~1か月は漬け込みます。
赤紫蘇の量や葉の色具合にもよりますが、たとえば1週間で見た目は赤くなっていても実の中の種まで充分に染みていないこともあるので、最低でも2週間はおいて中の種まで赤く染まるのを待って、それから天日干しするときれいな赤色の梅干しに仕上がります。
土用干しをする時に梅と一緒に紫蘇も干しましょう。
梅も紫蘇もごはんのおかずとして美味しく食べられますし、紫蘇はふりかけでよく見る「ゆかり」にもできます。
ゆかりの作り方は、土用干しのときに天日干しした紫蘇を、更に電子レンジでチンします。
耐熱皿に紫蘇を平たく並べて水分が飛んでカリカリになるまでレンチン乾燥させたら、すり鉢かフードプロセッサーで粗く粉にします。これで簡単自家製ゆかりの完成♪
また、もみ紫蘇と同じ様に梅酢も容器ごと土用干しのときに一緒に天日干ししましょう。
フタは閉じたままでも開けておいてもどちらでもOKです。
フタを開けた場合は、2日ぐらい陽に当てると水分が飛んで量が半分くらいになり梅酢が濃縮します。色・味ともにより濃くしたい人はフタを開けての天日干しがおすすめです◎
そもそも濃縮はさせたくない、という場合は陽に当てず常温保存をしましょう^^
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