あけびは果物として中の果実を食べる方法が一般的ですが、市場に流通しているあけびの約9割の生産地を占める山形県だと皮をメインに食べるところもあって、実はあけびは皮も食べることが出来るんです。
今回はあけびの皮の食べ方、調理方法とあけびの効能についてのご紹介です。
あけびの皮の食べ方、調理方法
アケビの皮は加熱して食べることが出来ます。
あけびの皮は苦味があって、皮が厚いほど苦味も強くなります。
ゴーヤみたいと思ってもらうと味の想像がしやすいと思います。
表皮は剥いても剥かなくても好みで食べられます。ピーラーで薄くむけば簡単ですよ。
中身を取り出してそのまま皮を切って調理すると恐らく苦くて食べられない人が多いと思います。苦味を緩和させる方法としては、皮を刻んだら~2時間程水に浸けておいたり、苦味が強いようなら、米のとぎ汁やお湯で茹でてから一晩水に漬けておくと苦味が薄れます。
完全に苦味をなくすことは難しいですが、ゴーヤのように苦味を楽しむものなので好き嫌いが分かれる食べ物ですね。
あけびの皮には灰汁もありますから、塩でもんだり茹でたりしてアク抜きをしてから蒸し物などに調理しましょう。苦味が抜けるので炒め物や揚げ物など油を使った料理が簡単で適しています。
あけびの皮のレシピ簡単にご紹介します☆
●あけびの皮の天ぷら
皮を薄く削ぎ切りにしたら水にさらしてアクを抜きます。
しっかりと水気をふき取り、衣を付けて揚げましょう。
あけびの皮は味が薄いので衣に青海苔やゴマを混ぜると良いですよ。
また三つ葉や玉ねぎなどとかき揚げにするのもおすすめです。
●あけびの皮の油味噌炒め
皮を5~7mm幅に切って水にさらしてアク抜きをします。
水気を切ったら油で炒めて、しなっとしてきたら砂糖、味噌、みりんを入れ煮絡めます。
味噌の代わりに醤油を使えばきんぴら風になります。
アケビの皮は水っぽいので、味噌や醤油などは気持ち多めに入れた方が味が付きやすいですよ。
ピーマンの肉詰め同様にアケビの肉詰めも出来ますが、皮が厚めのものだと苦味が強くなってしまうので気を付けてください。
他にも、果実酒にしたり砂糖煮にしてコンポートのようにすることも出来ます。
いろいろ試してみてくださいね♪
あけびの栄養と効能・効果
あけびの果肉にはビタミンCがみかんの約2倍と多く含まれているので肌荒れや疲労回復、風邪予防に効果があります。
葉酸も含まれているので貧血予防の為にも女性にはぜひ食べて欲しい果物の一つです。
あけびの果皮にはカリウムが豊富に含まれています。利尿作用があり塩分を排出してくれるので高血圧の予防になります。
またあけびは、その実や果皮だけでなく、つるも利用することが出来ます。
あけびは、朝顔のように近くの植物に蔓を巻きつけて成長し、後につるは木のように硬くなります。このつる性の茎の部分は木通(もくつう)と呼ばれていて、生薬として用いられます。
利尿作用があってむくみの改善に効果があったり、月経不順や母乳不足など女性特有の疾患にも良く用いられます。
抗炎症作用があるので乾燥させて煎じた液で湿疹箇所などを洗うという使い方もあります。
つると果実を乾燥させて煎じたもののお茶やサプリメントなどもありますから毎日の生活に手軽に取り入れやすいものと言えますね。
あけびの食用以外の使い方
食べ物や生薬として摂取する意外にもあけびには使い道があるんです。
小葉が三枚のミツバあけびのつるは丈夫なので、カゴバッグや敷物、椅子にまで使われることがあります。
丈夫なので重めのものも入れられたり落ち着いた色味なので洋服にも和服にも合わせやすいです。使い込むほどに風合いが増しなじんでいきますから、手入れをしながら大事に使えば何十年も使うことが出来る優れものです。
熱を通しにくい性質を利用した、持ち手にあけびにおつるを巻きつけたアルミ製のおたまなんてのもありますよ。
ただキッチン用品は嫌でも濡れますから、しっかりと乾かしてカビさせないようにして使う必要があります。
もしも野生のあけびのつるを採る機会があったら、刈ったばかりの軟らかい状態の時にくるくるっと輪っかに撒いて、乾燥したら木の実などをつけて飾ってクリスマスリースに使ってもおしゃれですよ。
あけびの皮の調理方法と効用 まとめ
あけびは果実をデザートとして食べるだけでなく、皮は料理に使ったりつるも煎じて飲んだり、またファッションアイテムやインテリアとしても使うことが出来て、その使用用途はかなり広く万能です。
ライフスタイルに合わせて上手にあけびを活用しましょう♪
関連記事→ あけびの食べ方と食べ頃、選び方と保存方法。
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