小さくて可愛らしいオレンジ色の小さな実、金柑。
金柑の旬は冬から春先にかけて、1月中旬から3月上旬までのものが美味しい旬の金柑です。
普段りんごやバナナなど果物を食べていても金柑を買う人は意外と少ないのではないでしょうか?
今回は金柑の食べ方や美味しい金柑の選び方、そして風邪予防にもなる!?金柑の栄養や効能についてご紹介します♪
金柑の食べ方
金柑は、金柑の皮を食べるのが主流の食べ方です。
金柑は皮は甘いけれど実には酸味があり、種もあって食べにくいので皮をかじって実は捨てるというのが金柑の食べ方です。水洗いしたらそのまま食べます。
なのですが、最近では糖度が高くてまるごと食べやすい完熟きんかんや
も登場していて、以前よりも食べやすいようになっています。
なので皮だけでなく実もまるごと食べる人も多いです。
ヘタを取ったら洗ってそのまま食べて、種は出しましょう。
甘くて酸っぱくてほろ苦い、そんな味わいが楽しめるので個人的にはまるごと食べるのが好きですね^^
おいしい金柑の選び方と保存方法
金柑を選ぶ時は、皮に傷がなくハリがあって、色が鮮やかなものを選びましょう。
ヘタが茶色っぽくなっているものは鮮度が落ちているので緑色のものの方が新鮮です。
丸くて大きいものほど甘みも強くなりますから、出来るだけ甘いのが良いなという場合は大きいものを選ぶようにすると良いですね。
金柑は常温で保存が出来ます。
金柑が旬の冬の時期は室温が低いので、暖房を使わない部屋に置いておけば冷蔵庫に入れる必要はありません。直射日光は当たらないようにしてください。
また金柑は野菜と同じようにまだ生きているので密閉容器に入れることも避けましょう。
その状態で10日を目安に食べるようにします。
冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないように袋に入れて保存しましょう。2週間ほど持ちます。
私たちが感じる甘味は冷えすぎているとあまり感じられないものなので、冷蔵庫に入れていたものを食べる時は少し常温に置いてから食べるとよりおいしく食べられます。
そして金柑は、冷凍も出来ます。
小さいので解凍時間もさほどかかりませんし、半解凍状態でシャリッとシャーベット感覚で食べても良いですね。
冷凍すると1年でも持ちますが、美味しさは段々失われていくので出来るだけ早めに、~3ヶ月以内には食べるようにしましょう。
金柑のおいしい食べ方
金柑のTHE!王道の調理方法は、金柑の甘露煮です。
砂糖漬け、蜂蜜煮、コンポート、いずれも甘く煮詰めて食べる調理方法が多いです。
基本的な作り方としては、
・金柑の総量の40~50%の砂糖
これらを鍋に入れ、金柑がかぶるくらいの水を入れて~30分程煮る
以上です。めちゃ簡単!
種を取り除いて作りたい場合は2~4等分に切って種を取り除いてから煮込むと良いですね。
あまり甘いのが好きではないなら砂糖を控えめにして甘みを押さえてOK。
ですが、砂糖の量が少ないと保存性が弱くなるので出来るだけ早めに食べると安全です。
レモン果汁を少し加えることでカビ防止効果が上がるので、大量に入れなければ味わいにもさほど支障はないですし試してみてください。
また洋酒を加えるとちょっと大人な味わいにも出来ますよ♪
レンジでも作れる!金柑ジャム
もっと簡単に、電子レンジで作る方法もあります。
・水洗いしてヘタを取った金柑
・金柑の総量の40~50%の砂糖
これらを深さのある耐熱ボウルに入れて、600Wで5分間隔でレンジでチン☆
以上です。
加熱中はぶくぶくと泡が出て盛り上がってくるので深さのある耐熱ボウルを使ってください。
そうしないとレンジの中に溢れこぼれて大変なことになります^^;(経験者は語る…)
また一気に10分とかで加熱せず、都度都度具合を見て調整して作ります。
5分経ったらかき混ぜて全体をならして、それを繰り返して好きな硬さまで加熱していきます。
水分を殆ど飛ばせばジャム、水気を少し残せばコンフィチュールみたいな仕上がりになります♪
電子レンジで作る場合は都度様子を見てまたセットしてとしないといけないので、それがちょっと手間だな~と感じる人はお鍋でコトコト作った方が良いかもしれませんね。
下茹でをして苦味処理を。
金柑には苦味もあるので、出来上がった甘露煮が苦いと感じる場合があります。
人によってはその苦味も旨味と感じる人もいますが、苦いのは苦手という場合は一度煮こぼして皮から出るアクを取りながら煮込むと苦味を軽減させられます。
作業としては、金柑に楊枝やフォークなどで穴を開けて~2回ほど下茹でをしましょう。茹で汁は捨ててくださいね。
下茹でをすることで苦味成分を取り流すことが出来ます。
またそもそもの金柑自体が未熟だと美味しく仕上がらないこともあります。
金柑は完熟したものを選んでくださいね。
品種によっては生のままでは硬かったり酸っぱくて食べられないという品種もあるので、そういう金柑は捨ててしまわずに加工しておいしく食べたいですね。
保存方法
金柑の甘露煮はただデザート感覚で食べる以外にも料理に使えたり、風邪を引いた時やのどが痛い時にも食べたり汁をお湯で割って飲むとのどに良いので、一年を通して保存して置けるととても重宝します。
・保存用のビンとフタを煮沸し、しっかりと乾かします
・完成した甘露煮などを、できるだけ空気が入らないようにビンに入れます
・ビンに目一杯、ギリギリまで入れてください
・フタをしたら逆さまにしてそのまま覚めるまで常温に置いておきます
開封せずに冷暗所に置いておけば1年でも保存可能です。
心配なら冷蔵庫で保存してOKです。一度開封したものは冷蔵庫で保存してくださいね。
使っていってビンをもっと小さいものに変えたいなと思ったら、甘露煮を並べてもう1度煮て、新たに小さいビンに移し替えることも出来ます。そうすれば最後まで美味しく食べられます^^
金柑が安い時にたくさん買って甘露煮にしておけば次の冬に風邪を引いた時にも食べられて便利ですよ♪
金柑の効能と効用
キンカンにはレモンと同じくらいのビタミンCが含まれていて、昔から咳止めや喉の痛みを抑えたり風邪予防に用いられてきました。
果物としてはカルシウムを多く含んでいたり、香り成分のリモネンは唾液や胃液の分泌を高めて消化吸収を助けてくれるので胸をすっきりさせてくれたり悪酔いを冷ますコうかもあります。
またビタミンP(ヘスペリジン)という成分も含んでいます。
ちょっと聞き慣れないですが、ビタミンP(ヘスペリジン)はビタミンCの吸収を良くしたり毛細血管を強化して血流をサラサラにしてくれる働きがあります。
他にも血中コレステロール値を改善してくれたり、ガンの発生を抑制してくれたりします。
このヘスペリジンは柑橘類の皮に多く含まれているのですが、みかんやグレープフルーツなどは皮は食べませんよね。
キンカンだと皮ごと食べるのでヘスペリジンを摂取するのにはもってこいの果物と言う訳です。
皮までまるごと食べられて栄養もまるっと吸収!
みかんもビタミンCが豊富で風邪予防に良いとされますが、皮をむくのがちょっと面倒という人にもそのまま丸ごと食べられる金柑はとてもおすすめです。
香りにも癒やされる甘くてほろ苦い冬の風邪対策、今日から始めてみてはいかがでしょうか♪
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