春の訪れを告げる山菜のひとつ、ふきのとう。
春の苦味を存分に味わえる旬の食べ物ですから、この時期にめいっぱい味わっておきたいですよね。
今回はふきのとうの食べ方、下処理の方法や保存方法、簡単な調理方法をご紹介します♪
ふきのとうの下処理と保存方法
ふきのとうは山から採ったそのままだと土やゴミが付いたままになっていますから、きれいに下ごしらえをしてからいただきます。
まず、ふきのとうをたっぷり水をはったボウルに入れておきます。
そこから1つずつ取り出し、ふきのとうの外側を一枚はがし、根元や葉先の黒くなってるところを取り除きます。
処理したものは別の水をはったボウルに入れていきます。水が黒ずんできたら新しい水に取り替えましょう。
ふきのとうには結構強いアクがあって、切ると断面が酸化してすぐに黒く変色してきます。なので切ったらすぐに水に浸しておくようにしましょう。
変色しても食べることには問題ありませんが、見た目が嫌だなという時はその部分だけ取り除けばOKです。
これを沸騰した塩を加えたお湯に入れて3分程茹でた後、冷水に放って水気を絞って料理に使いましょう。
もしも全部のふきのとうを使い切らない、使い切れないという場合は、土がついたままの状態で新聞紙にくるんで冷蔵庫で保存します。
あるいは、湿らせたキッチンペーパーに包みビニール袋に入れて冷蔵庫に入れます。
これなら1週間程度はおいしさを保てます。ですが風味は段々と落ちていくので早めに使い切るようにしてください。
あまりおすすめはしないのですが、冷凍保存も可能です。
さっと軽く、茹でると言うよりも熱を通すくらいの間隔で湯通しをしたら、ジップロックなどに入れて冷凍保存します。
ただ、風味は格段に落ちます。天ぷらにも向きませんから、調味味噌など炒めたりして食べましょう。
ふきのとうは花も食べる?食べられる?
ふきのとうは、つぼみの状態で採って食べるのが一般的な食べ方です。
とは言え、花が開いてからでも問題なく食べられます。地域によってはむしろ、ふきのとうの花が開いてから食べるというところもあります。
ただ大きくなればなるほど苦味が出てきますから、出来るだけ苦味の少ないものの方が良いという場合は、出てきたばかりの若い状態のものを食べると良いですね。
スーパーなどで購入する時も小ぶりのものを選びましょう。
花が出てきてしまったけど出来るだけ苦味を抑えて食べたい…という場合は、花を取り除いたり蕗味噌など濃い目の味付けに調理すると幾分苦味を和らげることが出来ます。
また他にふきのとうの苦味を軽減させる方法としては
・真ん中の、芯の部分を取り除く
・生ではなくさっと塩で下茹でしてから調理に使う
・塩もみをしてアク抜きをする
などがあります。
ふきのとうの苦味を完全になくすことは難しいです。
でも苦味あってのふきのとう、それが春の美味しさでもあるわけです。
折角の旬の味、ある程度の苦味は残しておいしくいただきましょう^^
ふきのとうの食べ方、アレンジ方法
ふきのとうの食べ方で一番多いと思われるのは、ふきのとうの天ぷら、ではないでしょうか。
今回はそれ以外で簡単なものをいくつかご紹介します♪
●ふきのとう味噌
まずはとっても簡単なふき味噌の作り方です。
ふきのとうを細かく切って塩もみをしてアクを抜き、油で炒めます。
そこに酒、みりん、味噌を好みの甘さになるように適量入れ、火にかけながら練り合わせます。
これだけ☆
鰹節を加えたりひき肉を加えたりと好みでアレンジもしやすいです。
旬の時期に一年分くらい作り溜めしてしまえば、年中蕗味噌を楽しむことが出来ます。
保存する時は煮沸した瓶に目一杯入れて保存するか、ジップロックなどに平らに入れて冷凍して、使う分だけ都度取り出すようにすれば一年間でも持ちます。
味付け味噌は、ご飯のおかずにも、酒の肴にもなります。
もちろん野菜炒めなどの調味料としても使えるので優秀です♪

●ふきのとうパスタ
フライパンにニンニクと唐辛子を熱して香りが出たら、スライスしたふきのとうを入れ炒めます。
シンプルに塩と黒胡椒で味付けをします。
そこに茹でておいたパスタを入れ絡め合わせたら完成。
パスタを入れる前に、生クリームとコンソメを加えて、とろみがついたらパスタを投入してクリーム
パスタにしても良し。
ふきのとうと、他にも春野菜を加えるとぐっと春の味に近付きます♪
●ふきのとうのおひたし
作り方、と言うほどの手順もありません。
ふきのとうを熱湯で3分ほどさっと茹でたら冷水に放ち、水気を絞ります。
それを、出汁と合わせためんつゆに浸すだけ!
鰹節を乗せていただきましょう。
とってもシンプルに春の旬を味わえる食べ方です♪
塩茹でしたものを刻んで、そのままお味噌汁に入れたりお出汁でさっと炒め煮にしてごはんに載せたりと、意外とシンプルに食べられます。
旬のものは時にたくさん頂いてしまったりすることもあって処理に困ることもあるかもしれませんが、ちょっとした味つけの違いでもいろいろと楽しめますから、せっかくですしあれこれ試してみてもらえたらと思います^^
ふきのとうの食べ方、下処理と保存方法 まとめ
春の訪れを味わえる旬の山菜の代表的な存在、ふきのとう。
苦味のある山菜には、冬の間に体に溜まった老廃物を排出してくれる効果があったり消化を助けてくれる働きがあります。
ふきのとうを食べて籠もった冬の体内をきれいにスッキリさせましょう♪
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