土用の丑の日と言えばそう、うなぎ。
うなぎを食べる時には必ずと言って良いほど山椒がセットになっていますよね。
でもどうして山椒なのでしょう?
うなぎに山椒をかける理由は?
今のような養殖のうなぎがない時代、天然のうなぎには生臭さ、泥臭さがあって山椒はその臭み消しの役割を持っていました。
今では養殖ウナギが主流になっていて臭みも減っているのに昔の名残で山椒は使われ続けていて「うなぎ=山椒」という認識が一般に広がっている、というのが現状です。
じゃぁ山椒は無駄なのか?というとそういう訳ではありません。
山椒は脂質の多いうなぎをさっぱりさせてくれる効果があるので最後までうなぎをおいしく食べ進めることが出来るようになります。また、うなぎがあまり好きではない人が食べやすいようにと味をごまかす意味でも山椒は使われました。
とはいえ、山椒のあの独特の風味、辛味はうなぎ本来の持つの味や香りを消してしまいます。
養殖のうなぎが多くなった今では臭みを消す役割も少なくなっています。
実は、うなぎが好きであれば、本来なら山椒をかけずに食べた方が美味しいのです。高級店だと味を損なうからという理由で山椒を置いていないお店もあります。
山椒大好き!さんならいざ知らず、そうでもないならはじめは山椒をかけずにうなぎを味わって、ちょっとうなぎ(タレ)の味がしつこくて飽きてきたなと思ったら口直しに少し山椒を振る、次うなぎを食べる時はそんな風に山椒を使って食べてみてください^^
山椒の効能は?
実は山椒はかけない方が良いという衝撃の(!?)事実が発覚しましたが、とは言え山椒そのものには様々な効用があります。
山椒の薬効についてみてみましょう。
山椒には胃腸の機能を高める働きがあって、胃腸の活動を調節し肝臓を保護してくれます。胃もたれ、食欲増進に効果があり脂質の多いうなぎと一緒に食べることで胃酸に働きかけ消化を助けてくれます。
また抗菌作用や回虫駆除の働きもあるので食中毒の予防にもなります。
食べる以外にも、しもやけやひびの治療として皮を煎じて患部に当てて辛味の刺激で血液の循環を良くする方法があったり、精油を含む葉を刻んだものをお風呂に浮かべて保温性を高め、刺激分が神経痛などの症状に効果を発揮します。
総じて山椒は、免疫力を高め消火器系統の病気の治療に役立つということがわかりますね◎
[quads id=1]山椒はうなぎ以外何に使う?
うなぎを買うと小さなパックに山椒が付いていると思いますが、全部使い切らずに余ってしまう人もいると思います。それに先にご紹介したようにうなぎには山椒を使わない方が美味しいと知っている人は山椒だけ残ってしまう、ということになりますね。
山椒が嫌いだったら仕方がないですが、そうではないなら折角です。捨ててしまわずに他の料理で活用しましょう!使い慣れていないと山椒=うなぎのイメージになってしまっているかもしれませんがうなぎ以外にも山椒の使い道は沢山あります♪
まず、うなぎの蒲焼に山椒をかける、ということは醤油ベースの甘いタレに山椒は合うと言えるかと思います。醤油ベースの甘いタレの料理と言えば、照り焼きチキンや照り焼きハンバーグ、魚の照り焼きなどですね!
またカツ丼、天丼、親子丼などの丼物全般にも合います。
山椒は中華料理によく使われますので麻婆豆腐やチャーハン、シューマイにもかけてみてください。
ちりめんじゃこと山椒の実のふりかけがあるのと同様にじゃこに山椒をかけても良いですね。
実と粉とでは食感は変わってしまいますが風味は同じで楽しめます。
黒コショウやバジルなどの手軽なスパイスと同じような使い方で、冷奴のネギや鰹節と一緒に山椒を振ったり、味噌汁に少し振りかけて風味を出したり、焼きそばやお好み焼きに青海苔感覚で振りかけたり、カレーの隠し味にも使えます。
合わせ調味料として、味噌、砂糖、酒を混ぜたものに山椒を加えておでんなどの淡白な料理に添えても美味しいです。山椒味噌、というアイテムがあるくらいですのえ^^
山椒は香辛料なので、一味唐辛子や七味唐辛子、ゆず胡椒の代わりに使っても良いでしょう。
色々試してみてお気に入りを見つけてみてください♩
▼肉料理や天ぷらなどは粉山椒と塩で味わってみるのも◎
うなぎに山椒をかける理由は?まとめ
当たり前のようにセットになっているうなぎと山椒。
でも実はうなぎにはかけずに食べた方が美味しいというなかなか衝撃的な事実でした。
とはいえうなぎ以外にも山椒の使い道は沢山あるので、お気に入りを見つけて普段から山椒を取り入れてみてください♪
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