今回は、バレエ鑑賞をより楽しむ為に事前に知っておくと良いポイント、また出演者に差し入れやプレゼントを贈りたい場合の方法をご紹介します。
バレエ鑑賞をより楽しむ為に知っておくと良いこと
バレエ鑑賞のマナー
携帯電話の電源は切っておく、時計のアラームは消す、私語は厳禁等のマナーはバレエに限ったことではなく基本的なことです。
写真撮影は基本的に全面的禁止です。海外だとカーテンコールなら撮影可ということもありますが、日本では基本禁止です。撮影禁止のアナウンスが事前に流れるとは思いますが、カーテンコールは撮影可なのか知りたいなら開演前に係りの人に尋ねてみると良いでしょう。
拍手は周りに合わせればOK!
ダンサーがお辞儀をしたら大きな拍手を贈りましょう。また大きな技をしたときにも拍手をしますが、そもそも素人には技が解らなかったりタイミングが難しかったりします。周りに合わせれば問題ないでしょう。
日本人は大人しいのであまりないことですが、素晴らしい公演内容だと公演終了時に客席が立ち上がって拍手したり歓声を投げることがあります。海外では良く見られる光景です。
前の人が立ち上がって何も見えなくて邪魔なんだけど!とは思わず、そんな時は自分も一緒に立ち上がって拍手を贈ると一体感が感じられて良いですよ。
足音が気になる可能性も?
人にもよりますが、劇場によってはダンサーの足音が気になる場合があるかも知れません。
バレエ公演を行うことを前提に作られている劇場なら舞踏専用の床作りがしてあって最前列でも殆ど足音が気にならないものですが、演奏会をメインに作られたホールや市民会館等だと足音が響いてしまうことがあります。
トウシューズはつま先が硬く出来ているので、音対策の為に床に何かしら施しはしている筈ですが全く聞こえないようにするのはなかなか難しかったりします。しかも大勢だと結構な音に聞こえることもありますし、またトゥシューズの製造元によっても音の大小に違いがあったりもします。
鑑賞する立場としてはトゥシューズの音がしない方が良いですが、音がする可能性もあるということを念頭に置いておくと当日音にびっくりしなくて済むでしょう。
ストーリーを読んでおこう
バレエを知っている人は足元を見て、知らない人は顔を見るとよく言われます。ピアノを学んでいる人がプロの演奏会で手元を見たがるのと同じで、バレエは足元を見ればその人の技術の高さが解るからです。
でもそれはバレエを知っている側の視点であって、それは最早バレエ鑑賞と言うよりはバレエテクニック鑑賞になってしまいますね。
バレエを踊る技術の中心は足元にあるんだな、と知っておくことも良いですが、純粋に観て感じるままに楽しむことが一番です。そこに細かな知識は必要ありません。
純粋に、バレエの世界観、舞台やダンサーの美しさに浸って、綺麗だった、良かった、そう感じるだけでも充分バレエを堪能出来ます。
ただ、バレエのストーリーも含めた全体をより楽しむには、演目のストーリーをある程度予習してから観に行った方が良いでしょう。一々事細かに説明がある訳でもないので話を知らずに見ていると混乱する場合があります。予習しないと役名さえ解らないなんてこともありますからね。
あらすじだけでも良いので前もって読んでおいた方が、この場面でこのダンサーがこういう動き、表情をしたのはこういう理由からなんだ、と解りやすくなりより楽しめます。
バレエは言語に頼る表現が出来ないので、感情やその移ろいは身体で表現する必要があります。喜怒哀楽の感情表現をどんな風に身体で表現するのか、率直で解りやすく、かつしなやかで優美な表現力がバレエの魅力でもあります。
バレエは総合芸術です。舞台や衣装、オーケストラとの調和などのバレエの世界観、そして言葉に頼らない身体によるストレートな感情表現が合わさって感動的な舞台が出来上がります。
純粋にその世界観に没頭するも良し、そこにちょっとの知識を加えてバレエの話の中身も楽しむのも良し。自分の好みの心持ちでバレエを楽しみましょう。
特定の団員にプレゼントを渡したい時
特定の団員に花束やプレゼントを渡したい場合、大抵はプレゼント用受付が設けられていてそこで預けられます。主催者の事務所に問い合わせれば確実なので、不安なら事前にチェックしておきましょう。
そして開演前に渡しましょう。お花は客席内には持ち込み出来ない場合もあります。
入場したらすぐに、誰でも良いので近くの係りの人に出演者に差し入れをしたい旨を伝えれば受付場所を案内してもらえます。
出待ちをして渡そうとする人もいますが、人気のバレエ団だとファンが多く直接渡すのは困難です。必ずしも本人に直接渡せるとは限らないので、折角のプレゼントを無駄にしない為にも事前に受付に渡した方が確実です。
何をプレゼントするのが良いのか、やはり王道は華やかな花束でしょう。
しかしお花は扱いが大変です。忙しい団員だったら次の日から海外日程でお花の世話が出来ないなんてことも考えられます。確かに花はきれいで貰うと嬉しいものですが、相手のその後の予定が解らないなら生花は避けることをおすすめします。
お花でもアレンジメントや、花以外でも日持ちがするもの、かさばらなくて軽いもの、小さいもの、等が相手にもありがた迷惑にならない無難なプレゼントです。
SNS等から団員の好みや趣味等が解っていたりするならそれを贈るのも良いですね。
ただ人気の団員だとファンも多いですから他の人と被る可能性も高いです。好みの路線だけど他の人とはちょっと被らなさそうなものを選ぶと相手の記憶に残るかもしれませんね。お手紙を添えると尚良いでしょう。
受け取ってもらえない可能性があるのは、食べ物です。
自分にそんな気はなくても、食べ物は何か入れられていないとも解らないので余程親しい知り合いからでないと食べないという人もいます。
もしも食べ物を贈るなら、団員内で分けられる小分けになったものでかつ日持ちの良いものにしましょう。何かと忙しいので手軽につまめるものだったり、やはり体力がいるので力になるものだと喜ばれるでしょう。
バレエ鑑賞のポイント まとめ
今回はバレエ鑑賞に臨む際に知っておくと良いことをまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
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