はじめてのクラシックバレエ鑑賞、会場が「劇場」と聞くとスーツにネクタイ、ドレスなどしっかりキッチリした服装じゃないといけないのでは?と思う人も多いです。
実際にはどのような格好で行けば良いのでしょうか?
バレエ鑑賞の服装は?フォーマルじゃないとダメ?
結論から言うと、日本でのバレエ鑑賞は、清潔な格好であればたとえジーンズでも問題ありません。
年末年始にテレビで放送しているウィーンニューイヤーコンサートのような煌びやかな格好をしなければいけない、なんてことはありません。
実際に劇場に行ってみると解りますが、ジーンズの人もいればスーツの人、カッチリジャケットを着た人もいれば着物の人だっています。ジーンズだからと言って入り口で止められるなんてこともありません。
バレエ鑑賞の服装はどのようなものが良いかは、結局のところその人の考え方次第になります。きっちりとドレスコードがある場合は当然それに従いますが、ドレスコードのない公演ならば、自分が良いと思う格好で行って大丈夫です。
バレエの公演は、休憩も挟みますが2時間程度かかります。その間ずっと座っている訳なので、身体に無理のかからない服装にした方が負担が少ないですよね。
そう考えてジーンズにTシャツのようなカジュアルな格好を選ぶ人もいれば、
舞台芸術は観客も一体になって創り上げるものだという意識を持つ人なら、演者が正装をしているのだから自分もそれに倣うべきであるとフォーマルな格好を選びます。
有名な公演だと時々芸能人ががっつりブランド物で固めた格好で鑑賞に来ていることもあったりしますが、あれは芸能人だから、というところでしょうね。一般人がそれをすると、周りの人の視線は集めることになるでしょうがしかし他の人のバレエ鑑賞の迷惑や妨げにならないのなら、それだって良い訳です。
白っぽい色や原色などの派手な色の服は良くないのか?と心配する人がいますが、それも考え方次第です。公演中は暗くなるから白色の服だって気にならないよと言う人もいれば、暗くても白や黄色などは目立って気が散るから避けるべきだと言う人もいます。
肌の露出が激しいという意味での派手な服は周りの人を不快にさせる可能性が高いので避けた方が無難ですが、そうではなく、やっぱり自分より明るい色の服を着てる人はいなかった…と落ち着かない気持ちで鑑賞するくらいならはじめからそんなこと気にしなくて良い落ち着いた色の服を着て行けば良いだけです。結婚式みたいに白はダメ!のような決まりがある訳でもないので自分の好きな色の服を着て行って問題ありません。
他人の好みを気にしていたら何も着られなくなってしまいますからね。
またたとえば、新国立劇場のようなおしゃれで立派な劇場での公演だとやはりきれいな格好をした鑑賞客が多いです。おしゃれな場所に出かける時は自分もおしゃれな格好をしたいと思う人は多いですからね。
平日の夜の公演なら必然的に仕事帰りの人が多いのでスーツやオフィスカジュアルな格好の人が多くなります。それくらいのきちんと感があればまず一人だけ浮く心配はありません。
TPOを弁えてそれに見合った身なりでと考えるのは当然のマナーではありますが、日本のバレエ公演会場はヨーロッパの上流階級の社交界の社交場とは違うので、実際はドレスコードの指定がない限り正装でなくても問題ないのが現状です。
そもそも日本人はあまりドレスコードを意識した生活をしていません。海外と違ってドレスコードのあるレストラン等はあまりないですし、服装を気にする場と言ったら冠婚葬祭くらいなものです。
とは言え、これは個人的な考えではありますが服装もその空間を楽しむひとつの要素なので、場に見合った服装を、ジャケットやワンピースなどきれいめで上品な格好をおすすめします。
どうしても迷って決められないなら、ホテルなどのちょっと高級なレストランで食事をすると思って選ぶと良いでしょう。
バレエ鑑賞、夏の服装にあると良いもの
夏場だと暑いので袖の短い服や薄手の服を切ることが多いですが、会場は冷房が効いています。そんな中に2時間も座っていると、薄手の服では寒いです。
映画館に行くと考えてもらえば解りやすいかなと思います。
相当な暑がりでないなら、防寒対策の為にカーディガンやショールを1枚持っていくと便利ですよ。
またこれは通年を通してですが、帽子を被って行く場合は後ろの席の人の迷惑になるので席では脱ぎましょう。
また髪が長い人で髪をまとめていく場合は、高い位置でのお団子やポニーテールなども後ろの人の視界の妨げになるので違う髪型にして行きましょうね。
バレエ鑑賞の服装 まとめ
はじめてのバレエ鑑賞でどのような格好をして行けば良いのか、どうしても迷って決められないなら高級レストランに行く服装で、そして会場の環境は映画館を思い浮かべると周りの人との距離感や空調など想像しやすいでしょう。
折角だからおしゃれしよう、とかちょっぴり背伸びしてみよう、と自分なりにその日1日を楽しめる格好にして。あまり考えすぎず、普段のお買い物などでは出来ないオシャレが出来る、と楽しめば良いです。
勿論、一番の目的はバレエの観劇ということはお忘れなく。
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