ぬか床は毎日のお手入れで味が深まりますが、さらに美味しさや自分好みの風味を楽しみたい方は「アレンジ」がおすすめ。
ぬか床をアレンジする方法と、手軽に使えるおすすめ素材もご紹介します♪
ぬか床の基本材料
アレンジをご紹介する前に、ぬか床を作るときの基本材料をまずは簡単に確認です。
材料【2~3人分がまかなえる分量】
- 米ぬか:1kg
- 塩:120~130g(ぬかの約12~13%)
- 水:1リットル(ぬかと同量)
- 赤唐辛子:1~2本(防腐効果)
- 捨て漬け用野菜:適量(キャベツの芯や大根、人参の皮など)
ここに、お好みで風味付けに昆布や鰹節などを加えてアレンジしていきます。
▼ぬか床の基本的な作り方はこちらでチェック!
ぬか床アレンジにおすすめの素材
旨味成分となるもの(昆布、干ししいたけ、かつお節など)
旨みとコクがプラスされてまろやかで深みのある味わいになります。
また魚介系の風味が好きな人はかつお節やイワシ節などを入れると◎
乾物を入れる場合は適当な大きさに切って混ぜ込みます。水に戻す必要はなく乾燥したそのまま入れます。取り出した後は刻んでごはんに乗せたり炒め物に加えたりして食べられます◎
山椒の実
爽やかな香りとピリッと舌を刺す風味がたのしめて防腐効果もあります。夏場のぬか床には特におすすめです。
山椒の実は乾燥したもの、生のもの、どちらも使えます。
乾燥したものは生と比べると香りや風味はやや穏やかですが使い勝手が良いですね。生の山椒だとフレッシュな風味が楽しめますがさっと湯通ししてから使うと良いとされていますのでひと手間加える必要があります。
りんごや柑橘の皮(みかん、柚子、レモンなど)
フルーティな香りとほのかな甘みが出せます。皮はよく洗ってから使いましょう。
粉末の和からし
和からし特有の辛みや香りが加わります。また、乳酸菌が増えすぎて酸味が強くなったぬか床に和からしを加えると酸味を中和してまろやかな味わいに整えてくれます。
和からしには抗菌作用もあるのでぬか床の腐敗菌や雑菌の繁殖を抑える働きもあります。
▼私は無着色のからしを好んで使っています^^
生姜
生姜には防腐殺菌作用があります。そして生姜の爽やかな香りがぬか床に移り、独特の発酵臭やクセを和らいでくれます。
また乳酸菌の発酵が進みすぎて酸味が強くなったぬか床に生姜を加えると酸味が和らぎ、まろやかな味わいになります。
生姜は千切り、輪切り、皮ごと、どの形状で入れてもOKです。香りが強いので最初は少量から試してみてください。山椒と同時に入れると香りが混ざるため、どちらか一方を使った方が良いです◎

ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌を加えることでぬか床の発酵をうながし全体の乳酸菌のバランスを整える効果が期待できます。まろやかな酸味やコクが加わるので、風味が物足りないなというときやリフレッシュしたいときにおすすめです◎
ヨーグルトは水分が多いので入れすぎるとぬか床が水っぽくなってしまいます。少量ずつ加えて味を見ながら調整するのがポイントです。
ぬか床アレンジのやり方
ぬか床にアレンジ食材を混ぜ入れるときの手順は次の通りです。
- 素材をよく洗い、必要に応じてカットします。
- ぬか床に直接入れて全体をよく混ぜます。
- 2~3日ごとに素材を取り替えると風味が安定しやすいです◎
初めての場合はあまりあれこれ入れないことをおすすめします。少し足すのは問題ないですが、やり過ぎれば当然ぬか床のバランスが崩れてしまいますから様子を見ながら程々にアレンジしていきましょう^^
ぬか床アレンジのメリット
ぬか漬けは基本の材料だけでも美味しく作ることができますが、アレンジを加えることでより好みの味わいに仕上げることができます。風味や香りを豊かにしたり、乳酸菌が増えることで栄養価が上がったり、また味わいを変えていくことで飽きずにぬか漬けを楽しむこともできます。
そのほかにも、
- 防腐・防カビ効果が高まる
唐辛子や山椒、柑橘の皮などを加えることで雑菌やカビの発生を抑えやすくなり、ぬか床の管理がしやすくなります。 - 苦手な臭いを和らげられる
干し椎茸や昆布、柑橘の皮などを加えることでぬか床特有の酸味や発酵臭が和らぎ、ぬか漬けを食べ始めたばかりの人や子どもでも食べやすくなります。 - 特定の健康効果をプラスできる
たとえば山椒には食欲増進や消化促進効果、昆布にはミネラル補給効果などアレンジする素材による健康メリットも期待できます。

まとめ
ぬか床はアレンジ次第で毎日の食卓がもっと楽しく、健康的になります。
ぜひ自分好みの素材を試してオリジナルのぬか床を育ててみてください♪
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