夕顔は、夕方から翌日の午前中にかけて咲く花です。そしておそらく殆どの人が、一度は夕顔を食べたことがあります(!)
夕顔って、何?
どうやって食べるもの??
夕顔とは?夕顔と冬瓜の違い。
夕顔は夏に咲く白い花で、その名前からもわかるように夕方から咲き始めます。そして翌日の午前中にはしぼんでしまいます。
夕方に咲くから夕顔、ですね。
これととても似た植物に朝顔、昼顔、夜顔があります。
朝顔は小学校の時に育てた経験がある人も多いのではないでしょうか?^^
詳細は植物専門のサイトなどを見ていただいた方が細かくわかりますが、実はこれらと夕顔は種類が違います。
さっくり言うと、朝顔、昼顔、夜顔はヒルガオ科という植物で、一方の夕顔はウリ科の植物です。
そう、夕顔は瓜の仲間なんです!
全然別の種類だけど花の見た目だったり時間限定で咲く様子が似ているから「夕顔」。
非常~に紛らわしいですよね。もっと違った名前に出来なかったの?なんて思ってしまいます。
そんな夕顔ですが、ウリ科ということで、実がなります。
そして夕顔の有名な食べ方が、かんぴょうです!
かんぴょう巻やおでんの餅巾着を結んでいるあの白い紐の部分、あれです。
きっと誰もが一度は食べたことがありますよね。
かんぴょうって実は夕顔から出来ていたんです^^
夕顔には2つのタイプの形があって、
メロンみたいな球状の丸夕顔と
細長いタイプの長夕顔があります。
夕顔は見た目が冬瓜に似ているので間違われることも多いのですが、夕顔と冬瓜は別物です。
夕顔も冬瓜もどちらもウリ科ではありますが花も色も形も違います。
夕顔の花は白色で実は黄緑色、形は丸いものと細長いものとがあります。
冬瓜の花は黄色で実は濃い緑色、形は太さが一定の俵型です。
もしも切った状態で売られていた場合、実がぎっしりと詰まっていたらそれは夕顔で、中に空洞があればそれは冬瓜です。
どちらも旬は夏の時期ですが、冬瓜は切らなければ冬まで保存が出来ることから「冬」瓜という名前になっています。夕顔はそこまで保存はききません。
食べ方はどちらも似たように調理できます。
冬瓜は食べているけど夕顔は初めて調理するという場合でも、冬瓜はかんぴょうにはできませんが、それ以外のレシピであればどちらも同じように食べられます。
【関連記事▷ 冬瓜の調理方法と保存方法】
夕顔の食べ方
夕顔はかんぴょうの原料とご紹介しましたが、かんぴょう以外での食べ方ももちろんあります。
野菜や肉と一緒に炒めものにしたり、そぼろあんかけなどのの煮物、薄く切って酢の物にしたり、味噌汁の具にして食べたりといろんな食べ方が出来ます。
煮物にする場合は一度茹でこぼしたほうが青臭さが抜けて食べやすくなります。
夕顔の調理方法は簡単で、
1、夕顔を使う分だけ切り分けます
2、皮をむきワタと種を取り除きます
3、食べやすい大きさに切ってお好みの料理に♪
皮と中のワタは基本的には捨てます。
種を取り除いてワタも食べる人もいますがそこはお好みで^^
炒めものでも煮物でも、軟らかくなって透き通るまで調理して食べます。
ピーラーで実を薄く細長くむいたものを茹でて水気を切ったら醤油を垂らして食べたり、酢の物やサラダにしても良いですね。
淡白な味わいでウリの青臭さもさほどないのでどんな料理にも使いやすいです。
簡単!かんぴょうの作り方
実はかんぴょうって、案外簡単に作れてしまうんです。
ということで作り方をご紹介します♪
かんぴょうの作り方
1、ピーラーで夕顔の皮をむいたら3cmくらいの輪切りにします
2、それをかつら剥きにします
かつらむきと言うと薄くて難しいと思うかもしれませんが、りんごの皮を剥くと思ってもらうと簡単だと思います。
それに普段食べているかんぴょうって結構厚みがありますよね。薄すぎると切れやすくなってしまいますし食感もあまりしなくなってしまうので、2~3mmくらいの適度な厚みで剥いていきます。乾燥させる時にムラが出来ないように厚みは一定で剥きましょう。
3、真ん中のワタの部分まで剥き終わったら、風通しの良い場所に吊るして天日干しします
物干し竿やハンガーなどに吊るせばOK。くっついてしまわないように3時間ぐらいに1回の割合でひっくり返すと良いです。
4、好みの具合まで乾燥させたら出来上がり
1日では乾燥し足りない場合はもう1日乾燥させるなどして調整してください。
5、食べるときは水で戻して使いましょう
剥いて干すだけ!簡単ですよね。
丸夕顔、長夕顔、どちらを使っても良いです。人によっては長夕顔の方がかつら剥きがしやすいかもしれません。
気をつけてほしいのは、夕顔は完熟する前のものの方が扱いやすいです。
熟すと実が柔らかくなるので剥きにくいのと、乾燥させにくいので干すのに時間がかかります。その場合天候がイマイチだと腐ってしまう可能性も。
なので、熟れて柔らかくなってしまった夕顔はかんぴょうにするよりは煮物などの料理にして食べる方がおすすめです。
剥いている途中で切れてしまっても全く問題ありません。それに切り方も、絶対にかつらむきにしないといけないわけでもありません。ある程度の薄さじゃないと乾燥させにくいということであって、紐状じゃなくたって良いし、海苔みたいに板状にして天日干しネットに並べて乾燥させたって良いです。
あまり大きいと今度は食べにくいとは思いますが^^;
自分の食べやすい、やりやすいようにして作ってもらえたらと思います♪
出来上がったかんぴょうは、スーパーなどで見かけるものと違って黄色い、茶色っぽい仕上がりです。売り物のかんぴょうは漂白されていて白くなっているのであって、茶色いものが自然の色で失敗ではないのでご安心ください。
市販のかんぴょうは長持ちするように加工されていますが、ただ自然乾燥させた自家製のものだとそこまで日持ちはしないので、乾燥しないようにビニール袋などに入れたら冷蔵庫で保存して早めに食べるようにしましょう。
夕顔の保存方法
夕顔は、そのままの切っていないものなら冷暗所に保存して2週間くらいもちます。
冷蔵庫に入れなくても大丈夫ですが、とは言え夕顔の旬は夏の暑い時期なので冷暗所と言っても保存が難しい場合も多いと思います。
また夕顔は結構大きくて、小さめのスイカぐらいあると想像してもらうと良いと思います。
それくらい大きので大家族ならまだしも一度に調理して食べきるのは大変ですよね。
調理する時は必要な分だけ切り分けて使えば良いですが、余った分はワタのところから傷んでくるので生のまま保存する場合はラップでピッタリとくるんで冷蔵庫で保存します。1週間を目安に食べましょう。
夕顔は冷凍保存も可能です。
調理しやすい大きさに切ったら、生のままでも良いですし軽く茹でて冷凍しても良いです。
茹でる時は透明になるまで茹でる必要はないです。粗熱が取れたらジップロックなどに入れて冷凍庫で保存しましょう。
使う時は凍ったまま調理してOK。
茹でてある方が時短調理が出来ますが使いやすい方で保存してもらえればと思います。
いろんな大きさに切っておくと調理方法で使い分けられて便利ですよ。
また自家製かんぴょうも冷凍保存可能です。
長いまま冷凍してしまうと使いにくいので、使いやすい長さに切ったらラップに小分けにしてジップロックなどに入れて冷凍保存しましょう。
冷凍なので1年でももちますが、美味しく食べるには1~3ヶ月くらいを目安に食べきりましょう。
夕顔の食べ方と保存方法、かんぴょうの作り方 まとめ
花は朝顔に間違われ、実は冬瓜に間違われる、そんなややこしい夕顔。
結構大きいので一度に使い切るのは大変ですが、半分は調理用に、もう半分はかんぴょう用にと使い分けるのも良いと思います。
自家製かんぴょう作りは実は意外と簡単ですから、これを機会に作ってみてはいかがでしょうか♪
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