昨今の甘酒人気で、自分でも甘酒を作る人が増えています。
甘酒は作る際の温度によって味わいや保存期間が変わってきます。
おいしい甘酒を出来るだけ長く保つ保存方法、いつもとちょっと違った飲み方・甘酒が苦手な人でも飲みやすい飲み方、そして甘酒を手作りするのにおすすめの方法をご紹介します。
甘酒の保存方法
手作り甘酒の保存は、70度以上の熱を加えて加熱殺菌すれば冷蔵庫だと~1ヶ月ほど持ちます。
これはあくまで目安なので、保存方法が雑だったり途中で雑菌が混入してしまっていると賞味期限はもっと短くなります。飲む時に味やニオイがおかしいなと思ったら無理せず処分しましょう。
加熱をしていないなら2週間程度を目安に飲みきりましょう。
加熱をしていないと冷蔵庫に保存して依然発酵が進むので甘味が減り乳酸菌が増え酸味が増します。ヨーグルトが好きな人には甘酒のその酸味が好きな人もいますが、次第にどぶろくになって後に米酢が出来上がります。
甘い甘酒を飲みたいなら早めに飲みきりましょう。
未開封の状態で、市販品で保存料が添付されているものなら冷蔵保存でも1年程持つものや、更に高温で加熱処理がしてあれば麹菌が死滅しているので常温でも長く持つものもあります。
甘酒は栄養が豊富ですがそれは雑菌にとっても栄養のある餌であるので、一度開封したり常温で置いておくとすぐに雑菌が繁殖して傷んでしまいます。
真冬の暖房を一切入れない寒い部屋なら室内でも保存出来ますが、でもそれは菌の活動が鈍る冷蔵庫にあるのと同じ気温ということです。基本的に手作りや常温保存可となっている甘酒でも開封後は常温保存はしません。
常温で置いておく場合はその日のうちに飲みきりましょう。夏場だと半日でも怪しいところなので出来るだけその時に飲みきるようにしてください。それが無理なら冷蔵庫に保存しましょう。
また甘酒は冷凍保存も可能です。
たくさん作りすぎてしまったり、濃縮タイプの甘酒を買ってすぐには飲みきらないなと言う場合、冷凍をしておけば長くおいしく味わうことが出来ます。
ものによっては完全に固まらずにシャーベット状になるものもあります。それはそれでスプーンでシャリシャリして食べることが出来ますからシャーベット感覚で、暑い夏にピッタリですね。
製氷機を使って冷凍保存すると甘酒氷の完成です。製氷機に入れ固まったらジップロックなどに入れ替えて保管します。
冷やし甘酒を飲む時に更に甘酒氷も足して冷やして飲むことも出来ますし、甘酒氷だけをカップに入れて解凍・温めて溶かして飲むことも出来ます。ちょっとだけ飲みたい、料理に使いたいという時にも小出しで使いたい分だけ使えるので便利ですね。
また製氷機など適した容器がない場合はジップロックに流し入れ平らにして凍らせて、使う時は割って使いたい分だけ使えばOKです。
冷凍保存は1年程出来ますが、それでも徐々に劣化していきますからおいしい内に、1~2ヶ月以内に飲むことをおすすめします。
火入れしていないものを冷凍保存すると麹菌は眠った状態になります。温めて飲む際は70度以上にならないように温めれば生きた麹菌の効能も得られるので温め過ぎに気を付けると良いでしょう。
甘酒が苦手な人にもおすすめの飲み方
スーパーなどでは2タイプの甘酒が売られています。
薄めてのばして飲む濃縮タイプと、そのまま飲めるストレートタイプです。
濃縮タイプの場合は、薄めれば薄めるほど傷みやすくなるのでその時飲む分だけ薄めて飲むと良いです。
濃縮タイプだからと言って必ずしも薄めなければいけないという訳ではありませんが、基本的にそのままでは濃いです。濃すぎて飲み辛いので薄めます。濃いままが好きであればそのまま飲んでも勿論構いません。
薄める時は水でも、温かいのが飲みたければお湯でのばせば良いです。
甘酒が苦手な人でも飲みやすくするには、水ではなく牛乳や豆乳、リンゴジュースや炭酸水で割ってみてください。
また定番ですが、ショウガの絞り汁を入れたり刻みゆずやゆず茶を入れるのも方法です。
またヨーグルトやアイスにかける飲み(食べ)方もあります。ぜひお好みで試してみてください。
温めると甘味が増しますが麹の香りも強くなりますから苦手な人は冷たい甘酒の方が飲みやすく感じられておすすめですよ。
ストレートタイプだと豆乳などで割ったものも売られています。しかしその他甘味料だったり香料が添加されていたりして無添加のものは意外と少ない場合が多いです。
濃縮タイプの方が米と米麹だけの無添加タイプが多いので、濃縮タイプを買ってのばして飲む方が甘酒本来のおいしさをそのまま感じられるのでおすすめです。
手作り甘酒におすすめな方法は
米と米麹で作る甘酒は発酵させる必要があるので時間がかかります。
また発酵には温度が重要で自宅で作るには温度管理がポイントになりますが、温度を一定に保つのがなかなか難しく失敗してしまうことも多かったりします。
自宅でも簡単に甘酒を作れる方法として炊飯器を使ったレシピが多く紹介されています。検索してみるとレシピが沢山ヒットしますが、完成するまでには5時間~10時間かかります。
その間数度かき混ぜる必要があったり温度を調整したりするので就寝中に作れるという単純なものではありません。また炊飯器が使えないので、毎日甘酒を作る人は少ないでしょうがその間はお米が炊けず時間が制限されます。
なので、専用の機器を1台買ってしまった方が失敗の心配もなく手軽なのでおすすめです。
たとえばこちらの甘酒メーカーは
材料を混ぜてセットしたらあとは出来るのを待つのみというものです。途中でかき混ぜたり温度を調整する必要はありません。寝ている間に簡単に甘酒が出来ます。
また甘酒の他にも塩麹や味噌、ヨーグルトやチーズも作れますから、初期費用はかかりますが甘酒以外にも活用出来るので元は充分取れますね。
どこにお金をかけてどこに拘るかはその人の考え方によりますが、これから長く甘酒を楽しみたい人には手間と時間を考えてもぜひ、専用の機器を1台持つことをおすすめします。
試しに1度作ってみたいという場合はお手持ちの炊飯器などで1度挑戦してみるのが良いでしょう。
甘酒を手作りする際、70度以上に加熱する、しないというのが問題点になります。
70度以上にすると麹菌が失活するので麹菌の働きを止めて酸っぱくなるのを防ぐ目的があります。甘い甘酒を作りたい場合は70度以上に火入れをして麹菌の動きを止め味を安定させることが出来ます。
火入れをしなかったら麹菌が生きている状態なので雑菌の繁殖は抑えられますが乳酸が増えるので酸味が増して酸っぱい甘酒になります。
70度以上に加熱をすると麹菌が死んでしまうので麹菌の酵素の効能を得られないという人がいますが、麹菌の酵素の働きは得られなくても麹菌が生み出した栄養素はなくなりません。
栄養価の面では麹菌の生死は無関係なので、火入れしてもしなくても、好みの味わいで甘酒を作れば良いでしょう。
生きた酵素を摂取したいのであれば70度以下で作りましょう。
甘酒の保存方法と飲み方 まとめ
米と米麹だけのシンプルな甘酒はスーパー等には意外と置いてあるところが少なかったりします。
添加物のない甘酒を求めて自分で作る人も多いですが甘酒作りは温度調節がポイントになるので調節しやすい炊飯器で作るのが比較的簡単です。しかし出来上がるまでに時間がかかったり途中で手間を加えなければいけないこともあります。
初期費用はかかりますが失敗して無駄にしてしまう心配がなくなることや今後も飲むことを考えると専用機器を1台買うのがおすすめです。
甘酒以外にもヨーグルトや塩麹などの発酵食品も作れて便利ですよ。
甘酒が苦手だけど栄養補給の為に甘酒を飲みたい、またたまには違った風に甘酒を飲みたいという場合は、割るものを工夫したり濃縮タイプをヨーグルトなどにかけたり料理に使ったりして食べると色々な楽しみ方が出来ます。ぜひ試してみてください。
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