旬のあんず、おいしく頂いていますか?
そのまま生で食べるのがあんずをダイレクトに感じられておいしい食べ方ですが、お酒が好きならあんず酒にしてみるのもおすすめ。
あんず酒の作り方と、作る際のポイントをご紹介します♪
あんず酒の作り方
ではさっそく、杏子酒の作り方です。
■材料
あんず 1kg
氷砂糖 500g
ホワイトリカー 1,8L
■作り方
・あんずをきれいに洗いヘタを取ります
・ビンに氷砂糖を敷き詰めて、その上にあんずを敷き詰めます
・砂糖とあんずを交互に敷き詰めて並べたら、お酒を注ぎます
・あとは美味しいあんず酒になるのを待つのみ!
作り方はいたって簡単。
ただ色々とポイントがあるのでそちらも詳しくご紹介します。
あんずの下処理の仕方
まずカビ予防の為にあんずに水分が残らないように気をつけてください。
あんずを水洗いしたらキッチンペーパーなどでよく水分を拭き取ります。そしてヘタを取り除きます。
ヘタは爪楊枝や竹串を使ってくり抜いて取ります。
まだ若い未熟なあんずだと実が硬いのでヘタがきれいに取れない場合があるので、その時はもう少しあんずが熟すのを待つと取りやすくなります。
熟す直前くらいのものだと簡単にきれいに取れてラクチンです♪
あんず酒に使うあんずは、若いものでも熟したものでもどちらでも構いません。若い杏子の方が酸味が強いので、酸っぱめが好きな人は熟していない杏子を使うと良いですね。
甘いのが好きだけど未熟な杏子を使う場合には氷砂糖の量を増やして漬け込めば酸っぱさを和らげられます。
大きいあんずを使う場合は半分や4つ切りなどに切ってしまって大丈夫です。
切ることで実が腐ってしまうのでは?と心配に思うかもしれませんがまったく問題ありません。むしろあんずエキスが出て更においしくなるのであえて切って漬け込んでもOKです^^種ごと使ってくださいね。
梅酒の場合は竹串で実に穴をあけることがありますが、あんず酒はそうすると仕上がりが濁る可能性があるので傷はつけないことをおすすめします。
あんず酒に使う砂糖はどう選ぶ?
あんず酒を漬け込むときは「氷砂糖」を使います。
氷砂糖を使う理由は、一般的なサラサラの砂糖に比べて溶けるのが遅く、アルコール内の糖度が低い状態を長く保つことが出来るからです。
果実の浸透圧差でゆっくり果実成分を抽出していくので、氷砂糖の方があんずの旨味成分をゆっくりとアルコールに染み出すことができて、結果おいしいあんず酒になります。また、あんずの表面のシワも少なくなります。
サラサラの砂糖で作ると、糖分が早く溶けてしまいあんずのエキスが染み出しにくくなってしまいます。
使用する砂糖の量はどれくらいが良いかというと、好みで入れてしまって構いません。
レシピによっていろいろ違っていてどれが良いのかわからなくなってしまうと思いますが、結論を言うと自分の好みで決めてしまってOKです。
甘めが好き…あんずの半分量の砂糖
あっさりめが好き…あんずの1/4~1/3の砂糖
を目安に作ってみましょう。
甘いのは苦手だからと極端に砂糖を減らしてしまうと、あんずの酸味が強く出た酸っぱいあんず酒になったり、あんずのエキスが充分染み出ず薄い味わいになってしまうことがあります。
酸っぱいのが苦手なら砂糖の量を増やしたり、砂糖を控えめにする場合は抽出不足をカバーするために漬け込み時間を長めにしましょう。
一回でピタリとはまる味になったらラッキー、くらいの気持ちで。
甘すぎたなら炭酸やお湯で割って薄めて飲めば大丈夫。そうやって何度か作っていくうちに自分の好みの濃さもわかってきます。
あんず酒の飲み頃と残ったあんずの実の使い方
手作りのあんず酒は早ければ1ヶ月くらいで飲むこともできますが、6ヶ月~1年は置いた方がまろやかで深みのある味になります。
2、3ヶ月くらいでちょっと味見をしながら好みで飲み進めても良いかもしれませんね。
毎月少しずつ飲んで味わいが変わっていくのを感じてみるのも楽しいです。
基本的にお酒に賞味期限はありません。アルコールの殺菌作用があるのできちんと処理をして漬け込めば10年でももちます。(個人的にはその前に飲み干してしまうので10年ももちませんが^^;)
出来上がったお酒や杏の実を取り出すときは、きれいな道具を使用して雑菌が入らないように気をつけましょう。
漬け終わった杏子はアルコールがたっぷり染み込んでいて結構苦いので、好んでそのまま食べる人は少ないと思います。
それならまたその杏子にアルコールを足せば新たにあんず酒が出来るのかと言うと、杏子のエキスがもう出てしまっているので作っても不味いあんず酒にしかなりません。
だからと言って捨ててしまうのはもったいないですよね。
漬け終わった杏子はそのままではなく加工してまた違ったおいしさを楽しみましょう。
砂糖や蜂蜜と煮込んでジャムにしたり、刻んでパウンドケーキやクッキーなど焼き菓子に混ぜ込んでも使えます。
小腹が空いたときおやつにホットケーキを作ることがあるんですが、そのとき生地に一緒に混ぜ入れて焼いて食べたりしています。
【関連記事→ あんずの食べ方と保存方法。加工はジャムが簡単おすすめ!】
また甘いものだけじゃなくて、お肉や魚を煮込む時に一緒に入れて料理に使うことも出来ます。
下味をつけたお肉とあんずを耐熱容器に入れて、ハーブとオリーブオイルを適量まぶしてオーブンで~30分ほど焼けばとっても簡単だけどおいしいおかずが作れますよ^^
料理に使うとアルコール分は弱まりますが、ジャムやお菓子だとアルコールの効いたおとなな味わいになります。好みで更にお酒を足して作っても良いですね。
もちろん、あんず酒を飲むときに一緒に実も入れて飲めば見た目も楽しめます。
色々アレンジして楽しんでみてください♪
あんず酒の作り方とコツ、漬け終わった杏の実の使い方 まとめ
果実酒はけっこう簡単に作れます。
使う実が多いとちまちまヘタを取ったり拭いたりする量も多いので多少時間はかかりますが、でも作業としては簡単です。
生食ももちろん美味しいあんずですが、お酒にすると1年中あんずを味わえますからあんず好きでお酒好きにはぜひおすすめ。
出来るまでには時間がかかりますが、それもまた楽しみのひとつです♪
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