お盆の時期には盆棚やお線香を準備したりお経をあげてもらったりと、何かと必要なものがありますよね。
このお盆とは別に、故人が亡くなって四十九日の忌明け後にはじめて迎える「新盆」があります。
新盆の時はいつものお盆とは違って新しく白提灯を用意するのが一般的ですが、この白提灯はどんなふうに準備したら良いのでしょう?
新盆の白提灯、いつ飾れば良い?
お盆の時期に飾る提灯は色や柄のある盆提灯が使われることが多いですが、新盆では一般的に白提灯を吊るします。
その白提灯はいつから飾るのか?と言うと、迎え火の1週間ほど前から飾って問題ありません。
そもそもの「お盆の時期」ですが、東京や横浜など限定的な地域では7月15日がお盆ですが、これは一般的ではありません。現在ではお盆はほとんどの地域で月遅れの8月15日がお盆となっています。
なので多くの家では8月13日の夜に迎え火を炊き、16日の夜に送り火を炊きます。
菩提寺の住職の事情で新盆にお経を上げてもらうのが8月のはじめになった、などお経が早まる場合もあるかもしれませんが、故人が帰って来るのは13日~16日のお盆の期間ですから、迎え火は13日に、送り火は16日にとお盆期間に行いましょう。
そして白提灯は迎え火の前、8月7日頃から飾ってOKです。この白提灯の明かりを目印に故人が帰って来るので一番遅くても12日には飾るようにしましょう。
新盆だと親族から盆提灯を贈られることもあります。いただいた盆提灯は盆棚や仏壇の周りに並べて飾りましょう。
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そして夕方になったら明かりを灯しましょう。
提灯に火を灯すのは実際にはちょっと危ないので、本当に火を灯さなくても問題ありません。心配なければ灯せば良いですし、電気式の盆提灯もありますからあらかじめそういうものにするのも方法ですね。
新盆の白提灯の処分の仕方は?
16日に送り火を炊いてお盆が終わったら、白提灯も一緒に片付けます。白提灯の仕舞い方としては、お寺でお焚き上げをしてもらうか自分で処分をしましょう。
お寺ではなくて自分で、自宅でお焚き上げが出来れば良いですが、今は自宅でものを燃やすのを禁止されているところも多いですよね。
そういう時は、提灯に少しだけ火を入れて燃やして形だけのお焚き上げをし、完全に火を消したら新聞紙などに包んで、燃やすゴミの日に出しましょう。燃やさずにそのまま処分しても問題ないです。
1回しか使っていないのに処分してしまうのはもったいない…と思う人もいると思います。
この白提灯をまた来年以降のお盆にも使えるかどうかは、地域や家庭によって考え方が違います。
新盆は1回しかないことなんだからその時に使う提灯もその時限りのものだというところもあれば、気にせず来年以降も使い続けるというところもあります。
どちらにしようか決めかねる場合は、菩提寺か地元の葬儀社に聞いてみると住んでいる地域ではどうしているのかがわかるので一度問い合わせてみると良いでしょう。
白提灯の雨対策は?
玄関や軒先などに白提灯を吊るすと、雨の日の対処に困りますよね。
実際に火を灯すのは危ないということもあって電気式のビニール製の提灯もあります。
電気式なので明かりが消えることもないですし、ビニールなら濡れても問題ないですね。
でもいただいた提灯が和紙であったり、せっかくの新盆なんだから和紙で出来た提灯にしたいと思う場合もありますよね。
そういう時は、防水加工がされた提灯にしたり、提灯用の提灯カバーを用意しておくのがおすすめです。
白提灯の考え方としては、本来は新盆の1度きりしか使わないものなので、たとえ雨に濡れて破けてしまったとしてもその期間限りで処分してしまうから破けても問題はないです。
とは言え破けた提灯を玄関先に吊るしておくのはみっともないと思う人もいますよね。
でも1回きりのものにわざわざ専用のカバーを買うのは…そんな場合には、少し大きめの透明なビニール袋を提灯の裏側でテープで留めて簡易カバーにする方法もあります。
また、破けてしまうかもしれないと不安ならはじめから雨の当たらない場所に吊るしても問題ありません。窓の近くや雨の当たらないバルコニー、盆棚や仏壇の側などに飾っておきましょう。
白提灯は玄関や軒先に10分程だけ吊るしてあとは室内に移して飾っておく、という地域もありますし、一軒家ではなく集合住宅だと玄関先に吊るすのが難しい場合もあるので、はじめから室内に飾るのも一つの方法です。
新盆の白提灯はいつ飾る?処分の仕方と雨対策 まとめ
初盆行事は宗教的なものと思いがちですが、実は地域に根差した伝承的な行事です。
なのでたとえ同じ宗派でも地域性があって、細かいところで色々異なることも多いです。
一般的なものではなく、その地域の確実なものを知りたいのであれば地元のお寺の住職や葬儀社に確認するのが確かです。気になる場合は聞いてみると良いでしょう。
とは言え、お盆の飾りは、しきたりの為ではなく故人の為にするものですよね。
世間体などもありますが大事なのは故人を迎える気持ちですから、あまり難しく考えすぎず。故人を想ってお盆の飾りをするのが一番です^^
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