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唐津くんちとは?日程と内容。

投稿日:2017/10/15 更新日:

唐津くんち 曳山 鯛

「唐津くんち」って何?
くんち?
どういうことをするの?

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唐津くんちとは

唐津くんちとは、佐賀県唐津市の唐津神社の秋祭りのことです。
お祭りの名前なんですね。

毎年10月29日に本殿祭の神事がおこなわれ、そのあとの11月2日~4日に行なわれる神幸祭・曳山のことを指します

では「くんち」って何?と言うと、収穫した作物を神に供える日「供日・くにち」から転じて「くんち」になりました。収穫感謝の願いが込められているおまつりなんですね。

また後から当て字として考えられたものもあって
・菊の節句9月9日の「くにち」が転じた「九日」
・お宮、神社のお祭りのだから「宮日」
というのもあります。

ちなみにくんちは福岡県、佐賀県、長崎県など九州北部で行われる秋祭りで、博多の櫛田神社の場合は「おくんち」と普通は言ったりもします。

 

唐津くんちの日程と内容

収穫を祈った秋のお祭り唐津くんち。
ではどういうことをするのでしょう?

まず唐津くんちの日程は、毎年以下のようになっています。

唐津くんち日程
初日 11月2日
19︰30~22︰00  宵曳山(よいやま)
大手口~市内一巡~唐津神社前整列

2日目 11月3日
9︰30~16︰30 お旅所神幸(おたびしょしんこう)
唐津神社~市内一巡各町へ

3日目 11月4日
10︰00~17︰30 町廻り(まちまわり)
唐津神社~市内一巡~曳山展示場へ

 

この3日間には全部で14台の曳山が氏子各町から出されます。
いずれにも台座の上に大きなつくりものが載ったもので、刀町の一番曳山「赤獅子」から十四番曳山「七宝丸」まで勇壮華麗なつくりで見応えたっぷりとなっています。

この巨大な曳山(ひきやま・ヤマ)は漆の一閑張りという手の込んだ技法で製作されています。モチーフは獅子や龍、船や兜などがあって、これらは和紙を何重にも貼って麻布を重ね、漆で仕上げられています。

高さはなんと7m余り!重さは約2~3トンもあります!
これが和紙で出来ているなんて想像出来ますか?!相当の技術力を要しますよね。
その姿はまさに巨大な漆芸品です。

曳山 鯛 曳山14台

赤や青、金色などを使って鮮やかに彩られたその豪華な曳山を、ハッピ姿の曳子(ひきこ)たちが笛・太鼓・鉦(かね)の囃子にあわせて「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声とともに旧城下町を練り歩きます。

では各日程の様子を詳しくみていきましょう!

■11月2日 「宵曳山」 19︰30~22︰00

初日の11月2日夜の宵曳山(よいやま)では提灯のともされた幻想的な曳山が見られます。

19:30をスタートとして刀町の曳山を皮切りに各町の曳山が曳き順通りに加わり、最後に唐津神社前に勢ぞろいします。

写真を撮るならこの宵曳山がおすすめです。その幻想的な曳山の姿を目当てに見物客も県内外から大勢見に来ます。

くんち以外でも曳山を見られる場所としては曳山展示場があってここに来ればいつでも曳山は見ることが出来るのですが、夜の街の中で提灯が灯された曳山の姿は1年の内のこの11月2日の1日だけですから、そう考えると貴重な1日ですよね。

宵山だけに開始は夜なので、寒さ対策は万全にして行きましょう。

 

 

■11月3日 「お旅所神幸」 9︰30~16︰30

2日目の11月3日にはお神輿と曳山が御旅所に向かう御旅所神幸(おたびしょしんこう)です。この御旅所神幸が唐津くんちのメインです。

唐津神社を出発した14台の曳山が市内を巡行した後、西の浜にある明神台に向かいます。午前中に市内をまわり、12時からがメインのお旅所での曳き込みです。

曳子たちが足元の悪い砂地に曳山を引き込み14台が集まる光景はまさに圧巻!

お旅所に曳山がすべて入ったら15時までは曳山の近くでゆっくり見ることもできます。
そして15時からは曳き出しがスタートして、14台全部が出し入れするのにはそれぞれ約2時間ずつかかります。

このお旅所には砂をたくさん入れてあるので汚れること前提で行きましょう。汚れても良くて歩きやすい靴を履いて行ってください。

唐津くんちの3日間で一番観光客が多いのがこの11月3日の御旅所神幸です。
砂地な上に溢れる程の人がいます。

曳山が引き込みをするごとに人がかなり移動して、最初は一番前に陣取れたと思っていてもいつの間にか後ろに追いやられていることは良くあるのですが、そうするとみんなして良い場所を取ろうとかなりひどい押し合いになってしまうんですね。

なので踏まれて汚れても良いくらいの靴で見に行くことをおすすめします。

またこの御旅所神幸はおまつりが一番盛り上がる時でもあるのですが、曳山自体は非常に危険ですし(なんせ3トンですからね。)、曳き出しの時は昼休み後でかなり酒の入った曳き子もいて荒々しく血気盛んになっています。

町によっては性質が悪いのもいますので、出来るだけ前で見たい気持ちはわかりますが、あまり近寄り過ぎないようにした方が良いです。
人も多いですしとにかく気を付けて見てくださいね。

小さい子どもや高齢の方の場合は無理をして前に行こうとせずに、ちょっと離れた場所や、あるいはお旅所までは行かずに通りから見た方が良いでしょう。

12時の引き込みまでは駅周辺の市内を巡行するのでルートや時間を確認しておくと良いですね。

実際のところ、地元だと唐津くんちはやっぱり3日でなくちゃ!とはあまり思っていません。あの狭い空間でもみくちゃにされ砂だらけになってまで見なくても、、という感じです。
ですが勇壮であることには間違いないですし、せっかく唐津くんちを観に来たのならぜひともその熱気を体感してください。

 

 

■11月4日 「町廻り」 10︰00~17︰30

3日目の11月4日は神輿は加わらずに曳山だけが町内を巡行する町廻り(まちまわり)です。

旧城下の東西約8kmをまわります。
各町ごとにお揃いの鉢巻き、江戸腹、股引、腕ヌキに身を固めた曳子たちが、ヤマに乗り込んだ囃子方の奏でるリズムに合わせて曳山を曳き回ります。

この最終日の巡行が終わると14台の曳山は一台ずつ唐津神社の西隣にある「曳山展示場」に格納されます。

午前中だと、前日の飲み過ぎでまだ酒が抜け切らずにぼ~っとした様子で曳山を曳いている曳き子もいたりもするのですが、午後にもなると最後の最後ということで
曳山展示場への引き込みはとても盛り上がります。

曳山の曳き納めとなるので、曳子は最大の力をふり絞りながら曳き、見物客は力いっぱい声援を飛ばします。曳山展示場に納まる寸前まで曳山に向かって、名残りを惜しむように「エンヤ」「ヨイサ」を繰り返す様子は感動的ですよ。

唐津くんちのおまつりの時以外は通常この曳山展示場に曳山は展示されているので、残念ながらくんちを見逃した人はぜひ出かけて見てもらうと良いですね。

 

 

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唐津の誇り「唐津くんち」

この「唐津くんち」は、国指定重要無形民俗文化財ユネスコ無形文化遺産に指定されていて最近では海外にも広く紹介されています。

それもあってくんち見物を目的とした観光客も年々増加していて、くんち期間中の人出は50万人を超える佐賀唐津の一大イベントとなっています。

そしてこの唐津おくんちは、唐津の人たちの誇りとも言うべき行事です。

唐津くんちの日程は毎年11月2日~4日なので、当然平日に当たる年もあります。
しかし、世間一般は平日でも唐津市内の学校はすべて休校、しかも部活も極力控えるように市からお達しが出ます。

お囃子を担当するのはだいたい小学高高学年から高校生までで、人数が多いと選考試験を行う町もあります。1か月間ほとんど毎晩稽古をして、そのお囃子も町によって様々で随分と違いがあります。
お祭り中は曳山だけではなくぜひともこのお囃子の違いにも耳を傾けてみてください。

お祭り中は絶え間なく演奏していて大変ではありますが、それは逆に誇りでもあります。
唐津っこは子供の頃からくんちの一員として成長しているんですね。

だから大人になっても、くんちがあるから絶対に地元に就職!という人もますし、県外に出ていてもお盆と正月には帰省しなくてもくんちには絶対に帰省する!という人もたくさんいます。

そんな唐津っこの心意気が詰まったお祭り「唐津くんち」。

今年はあなたもぜひ、その心意気を体感してみませんか?♪

 

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合わせて読みたい
→ 唐津くんちの見どころとおすすめの観覧場所、穴場スポット。
→ 唐津くんち駐車場とアクセス情報

 

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富山県出身、現在は社会人をしながら東京で夫婦2人暮らしをしている30代。

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